『心が回復する 禅問答』 島津清彦
『心が回復する 禅問答』 島津清彦

『心が回復する 禅問答』 島津清彦

 

曹洞宗僧侶であり、株式会社シマーズ代表取締役社長の島津清彦さんのご本です。経歴がかなり多い方なので↓一番下の「島津清彦」さんのタグをポチしていただけましたら詳しく載せていますのでご覧ください。

色々な日常の悩みに気持ちよくお答えいただいている一冊です。

日常の悩みの最たるものは『人間関係』でしょう。「あの人がああで、こうで…」といったもの。すでに、相手を自分の意のままにはできない、変えられるのは自分自身だけということは皆さんも一応は聞いたことがあると思います。「それにしたって、あの人は…」と反論したくもなるでしょう。

『まず大前提として、基本的に「他人は変えられない」のが真理です。変えられるのは、自分だけです。ならば、どのように自分を変えるのか。それは……できるだけ穏やかに話すことです。』(P100より引用)

苦手な人にも、にこやかに声を穏やかに、柔和な言葉づかいで接する。できていますか?「相手がイラっとしているから、こちらもイラっとするんだよ」と言って、相手のイラっに合わせなくていいんです。貰わなくていいんですよ。

   ■和顔愛語(わがんあいご)

柔和な顔と、穏やかな話し方を相手にまずはギブしてみましょう。

これも日常で心得ていた方がいいお話です。

見返りや果報といった「功徳」を求めずに、ただやるだけ。さらに、やってあげたことは忘れよということです。』(P145より引用)

   ■無功徳(むくどく)

「これだけしてあげたのにお返ししてこない」という感情はあるあるではないでしょうか。島津さんは、例えば親が子供に、お金も手間ひまもかけたということで期待が大きくなるお話を出されているのですが、人は気づかぬうちに恩を「投資」のように考えてしまうそうです。ただ、不思議なことですが、恩はやってあげたひとからは返ってこないのです。別の所、他の人から巡り巡って還ってくるのです。←これは伊木ヒロシさんのYouTube動画を観て知った話です。だから、人にやってあげたことは「陰徳」を積めた♪ってことです。だからやってあげたことは、むしろ忘れましょう。

あめ的大ヒット項目。禅では白黒をつけないというお話。すごく大事なことです。

『もう少していねいにいうと、禅は「いいか、悪いか」を判断しません。そうではなく、本質はなにか、真理はなにかを問題にします。ですから、もし昇格を求めるのがいいか、悪いかと問われれば、よくも悪くもないというのが答えです。ただ、「結果は必ずあとからついてくる」のが真理だということです。』(P197より引用)

ほんと、今でこそ「好き、嫌い」「いい、悪い」「白、黒」とか、それ、どうでもいいじゃんと思うあめちゃんです。良い意味でどうでもよくなってきました(笑)だからといって「嫌い」といってわざわざ敵を増やすようなことはしないので「好き」と言っておけばいいとか、言葉のマジック(処世術)をうまく使うのはアリだとは思いますが。昔の自分に比べたらずいぶん中道寄りにはなったので「楽」になりました。

■あめ的回答■

   ■日日是好日(にちにちこれこうにち)

嫌なことがあってもいいことがあっても、すべてをありのままに受け入れようという禅語です。小林正観さんのお話でも、佐藤伝さんのお話でも仰られていた「受け入れる」という名回答。これはいらない、あれならほしいとかジャッジしなくてもいいんです。白黒つけてジャッジしてもちっとも問題は解決しません。あなたの手に余ること、もう受け入れてしまってください。逃げも戦いもしなくていいんです。草薙龍瞬さんの『反応しない練習』も合わせておススメしたいご本です。

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