『大地黄金の開運術』 枡野俊明
『大地黄金の開運術』 枡野俊明

『大地黄金の開運術』 枡野俊明

 

曹洞宗徳雄建功寺住職、庭園デザイナー、多摩美術大学環境デザイン学科教授の枡野俊明さんのご本です。タイトル通りのご本ではありますが、実は、運を良くする=ものの道理をきちんとわきまえるということになるのです。道理もわからずムチャクチャやっていると、えらい目に遭います。最早それは、運が悪いねという話ではないですよね。禅には、ストレスも軽減して、あっかるく 生きていくための智慧がたくさんあります。

金子みすゞさんの作品で「みんなちがって、みんないい」という一節があります。そう、みんな違うのです。自分と違う相手を変えてやろうとしなくていいんです。

『考え方や意見の違う相手をこてんぱんにやり込めたら、気分はスカッとするかもしれません。「勝ったぁ!」というわけですね。しかし、そのちっぽけな‟爽快感”は長くは続きませんし、今度は相手が逆襲の機会を虎視眈々とうかがうといったことにもなりそうです。結局、いいことは何もない。』(P54より引用)

デール・カーネギーの有名なご本『人を動かす』にも同じ話がありました。

言い負かして相手に勝ったところで、恨まれるだけです。

枡野さんは怒りへの対策で素晴らしい方法をご提案下さっています。

怒りは頭に上げるな。腹にとどめておけ』(P59より引用)

と、枡野さんが修行中によく言われたそうです。「こいつバカにしてる!」とか「悪意があるだろ!」とか反応することが怒りが頭に上がった状態です。

『一方、腹にとどめるとは、取り合わないことです。怒りの感情が湧いたら、深い呼吸をして、「間」をとるのです。間をとることで怒りは鎮まってきます。』(p60より引用)

田坂広志さん「ただ、静かに見つめる」通り過ぎていくのを見つめていればいいだけだと仰っていました。そう、反応しないということですね。

「受けた恩は石に刻み、与えた情は水に流せ(刻石流水)」
恩をいただいたら、けっしてそれを忘れてはいけない。しかし、自分が与えた情(思いやり、やさしさ……)は、その場で忘れてしまいなさい、ということをいったものです。
相手のためにしたことは、その場で忘れるのがいいのです。』(P66より引用)

こちらが親切にしたり贈ったりしても相手がその気持ちを受け取ってくれないのなら、それを別の人へお贈りするチャンスだ!とも思うあめちゃんです。

■あめ的回答■

上記の記事では、開運の話題っぽくないと思われたでしょうかね。枡野さんの、開運のお話で、あめ的にコレ大事と思った一文をば…

『ただし、そんな幸運を引き寄せるためには条件があります。目標に向けての準備を着実におこなっている、ということです。』(p167より引用)

櫻庭露樹さんもよく「準備なき者に一切の介入はしない」というお話をされています。起業したいといいながら、そのための勉強をしていないとか、お金持ちになりたいといいながら1割貯金をしていないとか、…結局、一歩をふみだしていないということです。もったいない。そもそも幸運を受け取る準備ができていない。くれくれ星人では開運ができないのです。

そうです。運って実はものの道理がわかるかどうかの話ですね。

意味の無いことはない。すべてのことに意味があります。

自分は運が悪いと思われているとしたら、それにも必ず意味があります。枡野さんのご本を読んで、何か心当たりはないか…ひもといてみませんか?

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