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書道家の武田双雲さんのご本を初めて読みました。武田さんは対人関係で「自分の発言によって相手の方が悩まれていないか、傷つけてしまっていないか」をかなり配慮に悩まれていたことがあったそうです。武田さん流の、自分にも相手にも優しいメソッドのご紹介をしていきます。
●人間関係の悩みの多くは、いらないことを、やたら考えすぎてしまうことにあるそうです。
『僕が思うに、相手の立場に立とうとすることは大事ですが、「本当は?」「本音は?」「裏では?」などと、他人の心の中をいくら探り続けても意味がありません。
なぜなら、人間の心は「樹海」だからです。
樹海というのは、深い森のこと。うかつに踏み込んだら自力では出てこられない。
僕は、人の心も同じだと思っています。本音や裏を探ると遭難します。』(p130より引用)
『反応しない練習』草薙龍瞬さんのご本でもありましたが、自分でさえ心はコロコロ変わります。田坂広志さんのご本『人間は、誰もが「多重人格」』(※この「多重人格」とは、異常であるという意味ではありません)でもそのようなお話がありました。例えばですが、部長としての自分、父親としての自分、息子としての自分、魚釣り仲間としての自分、猫を可愛がる自分……などなど、みんな使い分けて当然なのです。自分でさえ、とらえどころがないぐらい色々な面を持っているのに、ましてや、他人に対してなんて、「1つ」に縛り付けて確定しようもないのに、悩んでも意味がありません。
嫌なこと言われて「イラッ」としても、そこで終わりです。鍵山秀三郎さんが「攀念智(はんねんち)を持たない」(何かにしがみつく様に恨み、憎んではいけませんよということ)と仰っていました。
●これは、対人関係でスムーズにいくための要ともなるお話です。
『あえて、工夫していることを挙げるとするなら、相手が話してくださったことについて好奇心は向けるけれどジャッジ(良し悪しの評価)はしない、ということです。だから、みなさん安心して話してくださるのかもしれません。』(P165より引用)
こちらが求めているわけでもないのに、やたらアドバイス押し付けてくる人とかいますよね。(そういう人は「老害の始まり」とも言われたりしますが)アドバイスの押し付けどころか、エスカレートして相手のことを裁き始める人もいますよね。
会話のキャッチボールはお互いに気持ちがいいって大事ですよね。
●人は、ときに全く意味のないことに執着が始まる生き物でもあります。武田さんは2011年に胆石症で倒れたそうです。「なぜ胆石になったんですか?」とドクターに尋ねたら、こう諭されたそうです。
『「その問いは意味がないのでやめてくださいね」
なぜなら、胆石症になる原因は無限にあって、子どもの頃からの食生活かもしれないし、遺伝かもしれないし、生活習慣かもしれないし、ストレスかもしれません。複合的で切り分けようがないので、胆石ができた理由は説明しようがないと言うのです。』(P189より引用)
『相手の気持ちを探るのと同じで、病の原因を探り出すと樹海にはまるのです。』(P189より引用)
武田さんは「なぜ?」よりも「さて、これからどうするか?」に着目した方がいいと気づかれたそうです。
因みにあめちゃんは、
病気は生活習慣を改めるビッグチャーンス!!
だと思っている人なので、実は昨年、子宮筋腫で子宮全摘したのですが、正直、入院とオペってめっちゃわくわく♥でめっちゃ嬉しかったんです。(あめちゃんのような人はおそらく少数派だと思うので、同じように「ポジティブに捉えられるようにしなきゃ…」とか、しなくていいですからね。ありのままのあなたでいいんです。)
■あめ的回答■
武田さんの教えでは、悩む前にやってみよう ということに共感しました。トライアンドエラーです。あめちゃんもこのブログを始めるまで、どうやって作ればいいんだろう…と実は何年も悩んでいたんです。何年も悩んでいた割に解決は一瞬でした(笑)。
『実際に売買をしてみないと、商売なんて絶対にわからないですよ。MBA(経営学修士)を持っているだけよりも、駄菓子屋さんなど本当に小さな店を一度でも経営した方がためになると僕は思います。』(P184より引用)
やってみて、結果を見てから悩めばいい話なのですが、やはりコンフォートゾーン(今、居心地がいい環境)を出るのは怖いですよね。
武田さんは、もっと気軽に行動することで「夢」は叶うんだよと仰っています。ガチガチの鎧で苦しい最中だという方にこちらのご本は一助となりますよ。
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