『すぐに結果を求めない生き方』 鍵山秀三郎
『すぐに結果を求めない生き方』 鍵山秀三郎

『すぐに結果を求めない生き方』 鍵山秀三郎

 

イエローハット創業者 鍵山秀三郎さんのご本です。お掃除で得を積むということで有名な方です。子供の頃からかなり様々なご苦労をされてきた鍵山さん、やはり要となるのは、すべてをいったん受け入れるということに始まります。

『一方で、自分に降りかかった災難を恨み、憎み、いつまでも抱え込んでいる人がいます。あの人にさえ会っていなかったら、あんなことが起きていなければ、と考えてしまい、いわば思考停止状態に陥っている。それでは前へ進めません。』(P59より引用)

だからこそ、素直に受け止めて、そこからどう立ち直るかを考えることが大事になってきます。「なぜこんなことが起きたんだろう?」というのって、実は枝葉の部分で本質はそこじゃないよということがよくあります。「なぜ?なぜ?」全く意味がないということが実は多いです。本質はそこじゃないよと気付くこと。

全力で不幸の道を選択してつき進む人がいるというお話は、早稲田大学教授 加藤諦三先生のお話でもありましたが、鍵山さんの方ではこのようなお話もあります。

『なぜ不幸になるのか。それは、みんな幸せになりたいと思いながら、確実にそうならない選択をしているからです。その根本的な間違いはどこにあるかというと、「幸せとは自分にとって好都合を選ぶことだ」と勘違いしていることです。好都合と幸せはイコールではないのです。』(P131より引用)

好都合=正しい、不都合=正しくない…という、あなたがジャッジ、色をつけないことが重要となります。だからこそまずはいったん受け入れる。そこには必ず意味があるというお話は小林正観さん櫻庭露樹さんも仰っています。(あめちゃん、昔は「意味なんかいらんわい!」という人だったのですが、「いらん!いらん!」と逃げたり闘ったりしても、とうてい勝つことも免除されることもない…という所までは理解できるようになりました。なかなか年月かかりました)

『過去に感謝できる人は、未来のことを考えることができる。過去に対する感謝がない人は、未来を考えることができない。』(P151より引用)

あめちゃんが興味深いと思ったお話が、

『たとえば、校風が荒れている学校があったとしたら、昨日までは健全で、今日になって急に荒れはじめたということはありえません。一人の生徒が袖のボタンや襟のホックをはずし、シャツがズボンからはみ出すようになり、靴のかかとを踏みつけて歩き出す。そういう兆候から始まっているはずです。』(P135より引用)

こじれる前に「なんかおかしいぞ…」という段階で手を打つことはできるんですよね。例えばゴミ屋敷にしたって、あそこまで行ってしまう前段階で、帰宅して服をミルフィーユみたいに積み重ねて放置したとか、使ったものをモノの元の住所に戻さなかったとか、初期症状が必ずあるはずなんです。こじれる前に手を打つというのは人生において大変大事ですね。

■あめ的回答■

このご本のタイトル「すぐに結果を求めない生き方」は先月ご紹介しました「大きな努力で小さな結果を」の中の、今の人たちは すぐに何でも手に入れてしまて、後で苦しむというお話にも通じます。欲しいものは次々ゲットして後で支払いに苦しむというあるあるなのですが、それはなかなかみんなやめられない。

鍵山さんの名言で「凡事徹底」も、小さなことをコツコツやっていても、すぐには結果は出ないけれど、それでもコツコツ。結果が出るまで、それこそ年単位だったりします。それが、ある時、クリティカルマス(分からない方はググってくださいね)を超えて見えてきたりします。

悪いことだってそうです。

さきほどの荒れた校風のお話もそうです。積み重ねていったものが、いつの間にか こんなに出ちゃった!と、驚くことになるのです。(因みに体重もそうですね)

だからこそ、今のあなたの習慣があなたの結果となるのです。

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