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東京大学名誉教授で医師の矢作直樹先生のご本です。禅僧の方かと思ったらお医者様でした。人生の大半は『悩み』という課題の解消に費やされます。矢作先生は臨床医として現場で人々の『悩みとの果てしなき闘い』を見たり感じたりされてきたそうです。あめちゃんはお医者さんってドライな感じで割り切られているのかなと思っていたのですが、矢作先生のお話を読んでいると、どうやら、悩み、考え、向き合わざるをえない……という感じがしました。
■人の言っていることを鵜呑みにしてしまって苦しいです。自分軸を持ちたいです。
■きちんと説明しているのに、言っても真意が通じなくってイラっとするけど、どうしたらいいの?
■プライド、しがらみ、執着、世間体、いろんなものを背負っちゃって重くて仕方ない。だれか持ってってほしい。
……などと、感じている方はぜひお読みください。
■2つ目の答えをまず言っておきますね。
『わかろうとしない人にわからせる方法はない』(P126 より引用)
『学びは誰かに言われてそうかと理解するものではなく、自分で腑に落ちることが大切です。』(P127より引用)
それで、普段から「あまり期待しないこと」が大事です。自分が期待した通りにならないと恨みになったりします。相手様にしたら知ったこっちゃないですよね。逆に、こちらに勝手に期待してくる人にも注意が必要です。
『逃げるな、負けるな、耐えろ、そこで必死に頑張れ、そう言い張る人もいますが、そこで必死に頑張った結果、当人が潰れても誰も責任をとってくれません。』(P203より引用)
矢作先生は「話半分」で聞いておくということも仰っていますが、皆様も「あんまりにも他人の意見を聞き入れすぎている自分」だったりしませんか?■1つ目にも通ずるお話です。そして、またやっかいなのがこちら↓↓↓
『他人のせいにするのはたやすい逃げですが、そこに大した原因はありません。動けないことの一番の原因は自分です。どういう環境であるにせよ、動かないことを決めているのは、ほかならぬ自分なのです。最終判断には他人が介入できません。
そういう方は、本来の「動く」というエネルギーが「(他人を)責める」というエネルギーへと転化されています。』(P188 より引用)
他人を動かすなんていうのは容易なことではありません。自分が覚悟を決めて動くことのほうが問題解決には早いのです。愛沢えみりさんとも通ずるお話になりますが、仕事なり今できることに打ち込むことで魂が輝きを増しますよと矢作先生も仰って下さっています。まさに「今」にコミットしましょう。
■あめ的回答■
■1つ目で「自分軸」と言いました。自分が、嫌だけど、やりたくないけど…と、誰かのためとか、世間体のためとかで、仕方なく選んだものは、ほとんどが良い結果を生まないと矢作先生は仰っています。潜在意識レベルで納得できない思いが残留して、どこかで爆発してしまって周囲との関係が破壊されます。
『正直に行動する。周囲の評価を気にせず拒否する。その二つが大事です。』(p193より引用)
いい人を演じようとせずにお断りするということは大事ですね。あめちゃんは揉め事が大嫌いなので、不毛な言い合いするぐらいなら自分が我慢しようってタイプなので……皆様の中にもこのようなタイプの方いらっしゃるんじゃないでしょうか?軸を他人に渡してしまっているな~と感じる方は、きっと矢作先生のこのご本が助けになりますよ。