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●昔聞きました『パラサイトシングル』というワード。そのワードを作られた、中央大学文学部教授 山田昌弘先生のご本です。
👇社会学者ウルリヒ・ベック先生のお言葉の引用です。
家族はもはやリスクを守る場ではなく、リスクを生む場となっていく
家族は「支え」から「リスク」へ…。
『バブル期に正社員として安定した収入を得た親世代や、高度経済成長期を生きてきた祖父母世代は、それなりの資産も形成している。』(p60より引用)
『「パラサイト・シングル」「ニート」「フリーター」「引きこもり」……これらはすべて、若者を経済的に支援できる「家族」がいてこそ成り立つ現象だったのだ。』(p79より引用)
8050から9060問題へ移行しています。90歳の親が60歳の子を養うのはギリギリ可能です。ニートは成立するのです。私世代の50歳の人が25歳の子どもをニートとして養うのは大変難しいです。そんな子供は不良債権です。置いておくだけで大金がかかります。リスク要因です。
●昨今、婚活市場でのご要望は「平均的な相手でいいんです」が多いそうです。
年収は600万円ぐらい、奨学金の返済を抱えていない、家族に要介護者がいない…といった内容です。それ、めっちゃ優良物件でしょ(笑)
『彼(彼女)たちの親世代が、子どもたちに経験させてきた「平均的な家族像」とは、両親が2人そろい、父は正社員、母は主婦かパートでその2人が離婚せずに子どもを複数人持ち、子どもたちにはいくつかの習い事をさせて、休日にはレジャーに行き、給料やボーナスが年々上がっていくといったイメージである。だが、そんな「家族像」は格差社会が広まった現在の日本では、すでに上位1割が味わえる特権的なものになりつつある。』(p101より引用)
これに「親やパートナーが新興宗教をやっていない」「子どもにおかしな(犯罪の匂う)お友達がいない」「カードのブラリに載っていない」……など、いわゆる普通の条件をどんどん加算していってみてください。
「普通」はハードルが高すぎる(普通じゃないヨ!)
とわかりますね。
『誰もが「平均的な人生」を目指す時代、それは「平均」のインフレを巻き起こす。誰もが‟フツー”を目指すあまり、需要と供給のバランスが崩れる。これが「平均の罠」である。』(p103より引用)
●現代は、わざわざ「姻族関係終了届」を提出する人が増加しているそうです。配偶者の死後、その親族との法的な関係を終了する手続きです。
『例えば義父母の介護や扶養義務から逃れたいと考える人も少なくない。これはまさに日本社会が「家族による扶養・介護」を当然とする構造に根差している。』(p207より引用)
マジで、こっちに来ないで!なのでしょう。家族はリスク化しています。
■■■あめ的回答■■■
このご本のテーマがリスクは他人ごとではないです。
『「リスク」は無自覚であれば危険極まりないが、直視することで「チャンス」に転じることもできる。
そのことに皆さんが気づいてほしい。』(p146より引用)
自分の生き方を転換するチャンスということです。
私自身が老人ホームでも勤めていますゆえ、「こんな重症なひとを家族が24時間看ているなんて不可能だ」と日々感じる場面があります。ムリなものはムリと認めないと。自分さえ努力して看ていればいいんだ、なんて傲慢です。あなたの努力ってそんなにすごいの?!今はネットがあるので、サポートしてくれる事業所もとことん調べられます。努力の方向は、そちらへ向けましょう。
