『仕事も人間関係もうまくいく放っておく力』 桝野俊明
『仕事も人間関係もうまくいく放っておく力』 桝野俊明

『仕事も人間関係もうまくいく放っておく力』 桝野俊明

 

曹洞宗のお寺の住職さんであり庭園デザイナーでもある枡野俊明さんのご本です。帯には『いちいち気にしない。反応しない。関わらない。』と、メッセージが書いてあります。もちろん、皆様も、「それができるもんなら苦労しないよ」と思われるでしょう。あめちゃんもです。しかし、その しょってる苦労自体が間違っている場合もあります。いらん苦労をわざわざ選択していませんか?

他の人と意見が分かれていて、どう折り合いをつけたらいいのかわからない。

人から「裏切られた……」という感じがあるけど、これは、なにが問題なのでしょうか?

「平均」とか「普通」とか……これは一体なにが基準で、なんの意味があるのでしょうか?

人からの期待に応えたいのだけれど、ムリなものはムリ!って思ってはいけないのでしょうか?

……といったオーソドックスな、対人関係への悩みにしっかり答えてくださっています。

『「みんな」の「みんな」って誰?』(P127より引用)

「みんながそう言っている」とか「みんな持っている」とか、みんなって言ったら、まるで8、9割の人の意見、数で圧倒してくるという印象を持ってしまいますよね。でも実は、子供も大人も本当は『みんなには実体がない』ことをよく知っているのです。実体のない大勢に流されずに『自分の人生』をいきましょう。

『過去にこだわる者は未来を失う』(P156より引用)

『仕事は”生き物”』なので、過去にうまくいったやり方が、今、通用するというわけではないんです。昔はこうやればうまくいった…という『過去の成功体験』は、今では邪魔とさえなります。(昔は可愛かったアムラールックを今やっていたらおかしいでしょ?みたいな)時代も、状況も、人間もすべては刻々と変化しています。これもまた、過去への執着は害にしかならなかったり……思い当たるところはないですか?

『禅には物事に「白黒つける」という発想がありません。』(P189より引用)

なにがおきても「これはいい」「これは悪い」ということはないということだそうです。すべての経験がその後の成長の糧になるということでもあります。「いい」「悪い」とか、それぞれのひとが勝手に言っているだけのことですし、あめちゃん的には、そういうジャッジはお天道様が決めることだとも思っています。

『「熟年離婚」を避けるポイントは、理解し合えるレベルを上げることではなく、少しでも多くの共有できる何かを増やしていくことだと、私は思います。』(P27より引用)

熟年離婚さんに限らず、人間関係で往々にして言えることですね。あめちゃんも、人様には「共有点」を見つけるようにはしています。(理解不能なことに頭悩ませるよりは、共有点を探すのが近道かと思います。)

■あめ的回答■

名言の多いご本でした。嫌な出来事で大さわぎしなくていいからねといったような内容のお話もあり、安心しました。だから表紙に『もっと「ドライ」でいい、99の理由』と、書かれているのですね。「もうっ!大さわぎしすぎだよっ」って場面は日常にあるので、ドライなぐらいがちょうどいいのかもしれませんね。いちいち気にするウエットな方はもちろんのこと、ウエットな方の取り扱いに困った方にもおススメです。

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