『替えの利かない 「あなたとわたし」』 矢作直樹
『替えの利かない 「あなたとわたし」』 矢作直樹

『替えの利かない 「あなたとわたし」』 矢作直樹

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替えの利かない「あなたとわたし」 [ 矢作直樹 ]
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東京大学名誉教授で医師の矢作直樹先生のご本です。矢作先生のご本には「中今(なかいま)」という言葉がよく出てきます。簡単に言うと「今の瞬間を生きる」ということです。過去や未来に想いを飛ばして、心ここにあらずは、日々 皆様もあると思います。過去や未来に執着するのはとてもしんどいですよね。だからこそ「今」にフォーカス。…とはいえ、難しいですよね。わかります。

日本古来からの歴史のお話も引用されている矢作先生です。明治時代あたりから、国力や企業力をつけるため、一人一人の個性を抑えて「同じこと」をみなにさせようとしたそうです。江戸時代以前は「みんな同じことをする」という発想がなかったそうです。

人は一人一人存在が違うのです。

『一人一人やることが一緒にならないので、他社と比べるという発想もなく、他者と対立することもない。

だからケンカも争いもなく、世の中はしぜんと調和がとれるのです。』(P68より引用)

出口治明さんが、学校教育で「みんなそれぞれ違うんだよ」ということを教えてくれないというお話をされていました。みんな個々でちがいますから「同じ」では片付かないのです。

『人と比べる癖が続くと、ひがみや嫉妬だけでなく、自分の本心がわかりにくくなることもあるので、気をつける必要があります。』(P102より引用)

不満があるときこそ‟ありがとう(p82より引用)これは先日のメンタリストDaiGoさんのご本でもありました。失敗も「幸運」だと思ってしまえ!と通じるお話ですね。矢作先生も、無理にでも口角をキュッと上げて笑顔をつくって感謝してしまうといいと仰っています。

『感謝は、心を満たす切り札のようなもの。不満があるときこそ、感謝が幸せへの道に導いてくれると私は思います。』(P83より引用)

病気は不幸な出来事ではありません(p92より引用)これは本当にその通りです。スピとか精神論ではなく、現実にそうなのです。

『病気は、日々の過ごし方が関係しています。癌や脳・心血管系の病気も心の病気も同じです。日々の生活の心持ち、食事、体の動かし方、睡眠について何か自然にそぐわなかったところがあるはずです。』(P92より引用)

「暴飲暴食していたら病気になった。運が悪かった」じゃないんです。生き間違いに気づくビッグチャンスです。矢作先生も医療者時代に、そのことにちゃんと気づいて感謝する方々をたくさん見てこられたそうです。

『いっぽう、「お金(治療費)を出しているのになぜ治らない」と怒る人や、一時的に反省はするものの、また同じように、元の生活を繰り返す人もいました。そうして自分は不幸だ、不幸だと言っているのです。

こういうふうになってしまうと、自分がなぜ病気になったのか、まったく気づけなくなります。

事実を受け入れられず、その因果に考えが及ばず、いつまでも病気になったことに感謝ができないのです。』(p93より引用)

これは病気に限らずですが、起こったことについて、気づき、改善していく、、、これはなににでもそう。「このままではマズイ!」と気づいて改善しないと、前よりもさらに悪くなるとなる まるで負債のようですね。

■あめ的回答■

金閣寺銀閣寺住職の有馬頼底さんが「今日という日を懸命に大事に生きられない人が明日や来年を大事に生きられるなどできるはずがありません」と仰っていたことを思い出しました。どうしても「今」から逃避してしまいがちなのが我々凡夫です。あめちゃんも他所に意識とぶことはよくあります。だからこそ「ご本」を師匠として、そのつど軸を修正です。それすらやらない人はいっぱいいますが、あなたはこの記事を読んでいるからには大丈夫。「今」に軸を戻す心得はできます。「今」に軸を戻すって、日々やっていくことです。でないと、いつでも、ブレブレになって迷子になってしまいますから…。

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