『いちいち不機嫌にならない生き方』 名取芳彦
『いちいち不機嫌にならない生き方』 名取芳彦

『いちいち不機嫌にならない生き方』 名取芳彦

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いちいち不機嫌にならない生き方 (青春新書プレイブックス) [ 名取芳彦 ]
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元結(もっとい)不動密蔵院住職の名取芳彦(ほうげん)さんのご本です。世の中は‟自分の都合通りにいかないこと”であふれています。それをどのように考え、対処すればいいのかを仏教の教えを土台に名取さんがアドバイスをしてくださっています。悩み、グチ、…その奥には不機嫌のタネがあります。不機嫌を野放しにしているとあなたは不機嫌の服を身にまとって歩く人として敬遠されます。脱ぎ捨てて軽くなりましょう。

これは考えさせられたお話になるのですが、「こうあるべき」が不機嫌を生むというもの。

仏教では「こうあるべき」というこだわりを持っていると、そこから外れたものが許せなくなり、心おだやかでいられなくなるので、こだわりからはなるべく離れたほうがいいと説きます。』(P128より引用)

『社会に暮らす人は互いに助け合うべきだと思って自分がだれかを助けても、相手は事情があって他人を助けられない場合もあります。「互いに助け合うべき」という信条を固持すれば、事情があって他人を助けられない人を悪く言う可能性もあります。』(P129 より引用)

【縁 = 条件】によって結果は変化します。その場所、その時、その人etc …それが「私」ではなく「他人」であった場合も【条件 → 結果】は変わります。「こうあるべき」が当てはまらなくなるのです。

伊勢白山道さん矢作直樹先生も人はコロコロ変わるというお話をされていました。そういうもんなんだなと受け入れる方が生きやすいのです。これに関連するお話ですが、

しかし、いくら新鮮で魅力的に見えてもまたすぐに飽きるのが‟ないものねだり”の特徴です(~中略~)

もっとも大きな問題は裏切りでしょう。

しかし、周囲の状況が変われば、人は驚くほどあっけなく裏切ります』(P165より引用)

人はあっけなく裏切りますよ。しかし、それは悪意によるものではなく、そう状況が変わってしまったから、相手さんも状況に見合った行動をとる。本人にとっては正当な理由だったりするのです。あめちゃんも大昔に遠くのお友達で「ずっと文通していようね」とお互いに合意していた人たくさんいましたが、みなさんポロポロとお付き合いがなくなりました。どちらが裏切る離脱するとかではなく、そういうものなんだと受け入れる。「ずっと文通しようね」と言ったからといって「こうあるべき」とこだわらなくていいのです。

おおっ!すごい、それ!と思ったお話が「目立たない素敵な人の共通点」です。大事です。

人のやり方 というのは3つあります。

   ●正しいやり方

   ●間違ったやり方

   ●私(俺)のやり方

『たいして多くもない人間関係ですが、今まで会った素敵な人の多くは、「人の嫌がることをしない」をモットーにしている人だった気がします。私のように、人を楽しませることしか頭にない人の中に、素敵な人やいい人は少ないのです。それは、喜ばせることばかり考えていて、その裏で傷ついている人がいても気がつかないからでしょう。』(P179より引用)

『人を傷つけていることにも気づかない明るい人より、あまり目立たず、人の嫌がることをしない人のほうが、ずっと素敵だと思います。』(P179より引用)

これは盲点でした。(苫米地英人先生の仰るところの、スコトーマ(盲点)に隠れていて見えていなかったです)陥りがちかもしれない私(俺)のやり方に該当します。皆さまも思い当たるところはないでしょうか。

■あめ的回答■

↑最後のところは、我流の楽しい を押し付けられても困るというか、嫌な思い、さらには傷つく人のことも考えましょうという道徳のようなお話なのですが、学校の道徳でこのような学びはないので、大人になって、こうやって自分からご本を読んで学ぶしかないのです。

おわりの文章で名取さんが すごい不機嫌解消法を教えてくださっています。

『私は、不機嫌を解消するもっとも手っとり早い手段は、居酒屋トークだと思っています。お酒の力と共感者は、悩みを解消する大きな助けになります。自分と異なる第三者の意見を聞くことで、自分が何にこだわって窮屈な思いをしているかに気づけるのです。』(P189より引用)

これは、ごく最近わかったのですが…あめちゃんと友人Hさんは、お互いにお酒はそんなには吞めない(吞まない)と思い込んでいたのですが、同時にお酒解禁してみたら、お互いにめっちゃ吞めて笑っていられるということがわかりました。(もちろん楽しく吞むものであって、説教しはじめたりして人に不快感与える人と吞んではいけませんよ)単純に「笑っていられる時間が長い」ってすばらしいことです。吞めない方は名取さんのご本にいろいろなパターンが書かれていますので本書でチェキラ!ということでどうぞ

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