『読書する人だけがたどり着ける場所』齋藤孝
『読書する人だけがたどり着ける場所』齋藤孝

『読書する人だけがたどり着ける場所』齋藤孝

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読書する人だけがたどり着ける場所 (SB新書) [ 齋藤 孝 ]
価格:880円(税込、送料無料) (2023/5/26時点)

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明治大学文学部教授齋藤孝先生のご本3冊目のご紹介です。

あることについて深く知っても、その知識は『点』ですが、読み広めていくうちに枝分かれした点と点がさらに繋がって『面』になっていく。一見、関係なさそうな事柄でも、「あぁ、こうつながっていたのか!」というシンクロニシティって日常でも体験ありませんか?

『教養のある人のほうが、人生が面白くなる』(P42より引用)

知らないがゆえに困る、どう言ったらいいのかわからない…などといった日常ありがちな「モヤッ」も、本を読んで理論武装していればぺろっと切り返せて「返せないことへのストレス」は減ります。

本を読んでも内容を忘れそうで読んでいく自信がない…。

成功や勝ち負けとは全く違うベクトル…そもそもの「生きる」ことの意味や深さを感じてみたい。

集中力を鍛えるにはレベルの高い本に挑戦ってしたほうがいいのかな?

などなど、読書のメリットをこちらのご本で再確認してくださいね!

齋藤先生は「8割忘れたっていいやというくらい気楽に通して読んでみましょう」と仰っています。勝間和代さんも、本の内容を覚えようと頑張らなくても、潜在意識に入っているから大丈夫と仰っていますし、茂木健一郎先生のご本でも「知識が腐葉土のように積み重なっていく」とおっしゃっていますので、ほんと気を楽にして大丈夫です。読みながらアンダーラインやメモは本にどんどん書き込んで汚く読んでくださいね。

太宰治先生の『眉山(びざん)』という小説の引用があったのですが、眉山は、飲み屋で働く娘さんのあだ名で、頭が少し弱い娘さんだったそうです。客たちは眉山のバカにする悪口を言うのですが、実は眉山は重い病気で長くはない……ということを客は後に知るのです。この「眉山」の人生には(お金の)成功や勝ち負けといった価値観は出てこないそうです。そこで齋藤先生は、

『誰が勝ち組で誰が負け組かという話をしたことがあるとすれば、それがいかに下品なことだったかと恥じ入るのではないでしょうか。』(p143より引用)

『たとえ頭が良くて仕事で成功をおさめていたとしても、そういった浅い言葉をバンバン使う人は「残念な人」という感じがします。教養に欠けていると疑わざるをえない。これは重要な視点です。』(P144より引用)

『あえて勝たない道だってあります。』(P144より引用)

勝負に乗っからなくたっていいんですよね。自分も要らぬ勝負に参加しちゃいないかと自分自身を再点検です(汗)3つ目に関しては、レベルの高い本いっちゃってください!それを読み切った自信は半永久的にずーっと有効です。効き目すごいから、ぜひやってみてください。

■あめ的回答■

齋藤先生のご本でも、心理学者ヴィクトール・E・フランクル先生の『夜と霧』(フランクル先生のナチスの強制収容所での体験)のご本が紹介されていました。(これまで書評させていただいた一流の作家さんたちみなさんイチオシされている良書なのですが、あめちゃん恥ずかしながら未だ未読です(汗)早く読まねば。)

齋藤先生が『夜と霧』から引用してくださった一文。(引用の引用ですみません)

『自分を待っている仕事や愛する人間にたいする責任を自覚した人間は、生きることから降りられない。』(P146 より引用)

もうね、免除なし!!生きることにも腹決めないとね!「一生学び」であることからも免除はありません。


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