『60歳から脳を整える 老けない ボケない うつにならない』 和田秀樹
『60歳から脳を整える 老けない ボケない うつにならない』 和田秀樹

『60歳から脳を整える 老けない ボケない うつにならない』 和田秀樹

 

高齢者専門精神科医 和田秀樹先生のご本です。今回も前頭葉のお話からいきますよ。前頭葉は感情のコントロールを司ります。そして、脳の老化はまず前頭葉の老化から始まります。「人は感情から老化する」。不機嫌そうにもなったり、さらには突然キレ出して周りを驚かせたりもします。

まず前頭葉を刺激すること。楽しみをみつけることです。そして、いつもとちょっと違うことをする。散歩のルートを変えるのもよし、いつもと違う店でランチをするもよし、昔の友達に連絡してみるもよし。因みに交際費をケチってはいけません。

『老後の不安をいいだせばおカネはいくらあっても足りないということになりますが、いくつになってもボケないための投資や経費は絶対に必要です。

なぜなら切り詰めておカネを残しても、晩年にボケてしまえば使い道がありません。』(p112より引用)

因みに「ボケ」と「認知症」は全く別モノですのでググってみてくださいね。

『あれこれ理屈を並べても、毎日、決まりきったパターンを繰り返すだけの生活だとしたら、脳は退屈でしょうがないのです。そこにボケが忍び寄ります。』(P180より引用)

「行動療法」のお話も載っています。行動を変えればこころも変わってくるということで、まずは動く、やってみるということです。

『サラリーマンが定年を迎えると、わずか半年で数年分も老け込んでしまうケースは珍しくありません。会社勤めのころよりも、老いが加速されるのです。

その理由は、服装やふるまいに張り合いがなくなってしまうからです。』(p98より引用)

女性だと、休みの日でとくに何もなくても、きちんとメイクしたら、むしろ出かけないともったいないと思ったりします。そして生活も整ってきたりします。

『ボケない脳には「忘れる力」がある』(p216より引用)これはかなり大事ですよ。嫌いな人のことや不要な情報をどんどん捨てていく。さっさと忘れて、新しいことをする。「忘れる力」すばらしい。

『「ボケても忘れるじゃないか」と突っ込まないでください。

認知症というのは、忘れるのではなく記憶できないのです。過去のことは覚えていても、新しいことは覚えられないのです。そこが根本的に違います。

前向きに、アクティブに生きていく人は、忘れる力も強いのです。』(P217より引用)

いつまでも過去のイヤなことや嫌いなことに執着しているようなら、「あぁ、今自分は脳がお疲れなんだな」と気づいてあげてベクトルを修正しましょう。

「執着もしないし、むしろ忘れている」素晴らしい能力です。

■あめ的回答■

脳の老化はまず前頭葉(感情のコントロールを受け持つ部位)から老化が始まります。久々の友人と飲みに行ってもいいし、いつもとは違う店に入るのもよし、いつもと違うルートで目的地に行くもよし、ちょっと違うことにトライする。変化によって前頭葉は活性化するとはいえ、借金して起業するというリスキーなことを60歳過ぎて無茶はいけませんよ。

やってみて、取り返しがつく範囲で新しいことに挑戦です。ブログを始めるのもいいですよ。

脳がいちばん喜ぶことって何だろう?と考えるのに、このご本はヒントになりますよ。

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