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臨済宗大徳寺派香林院住職 金嶽宗信(かねたけそうしん)さんのご本です。冒頭から本質的なお話です。
『ひるがえって、現代は物にあふれ、「何かがなくて不便だ」と感じることはほぼなくなりました。
そんな現代に生きる人は、桶いっぱいに水が張っている状態に近いというたとえを聞いたことがあります。
私は、これは言い得て妙だと思います。すでにいっぱいいっぱいの状態で、新しいものを受け入れられない状態ということですから。』(P5より引用)
そうか…そういうことだったのかと目からうろこです。もう、新しいことなんてやってられないっ!ぐらいにいっぱいいっぱいですよね。「いっぱいなんだから、いったん出そ!」と思ってしまいます。物買ってきて集めるのは簡単です。「それで?管理はどうするの?」買って終わりじゃないんです。物からの圧力でさらに参ってしまいます。
例えで、「物」の話ではありますが、その執着は「人」に対しても「起こった出来事」に対しても言えます。「あの人がああ言った!ムカつく!」など、他人への言動への執着も、自分の重荷になってしまいます。あの人はあの人の都合で生きているので、あの人の言動をあなたが挙げ連ねなくていいのです。あの人を放っておいてあげてください。(この場合『反応しない練習』のご本もおススメします)
●禅僧の方は、食事の前に必ず「五観文」を唱えるそうです。その内容は、この食事は多くの人達が育て、運んでくれたことへの感謝や、自分がこの大切なお食事をいただくのにふさわしいのか、自らを省みることなど、詳しくは本書の中にてですが、あめ的にも、何のために食べるのか?は日々自分に問いたいです。食事は自分の体をつくる土台になるものです。現代は食事が狂いまくっているので、100年前とかでは、とうてい考えられないような病気のオンパレードです。「え…そんなもの毎日食べていたら病気になっちゃうよ?!」というのは他人さんを見ていたらよくわかるのですが、自分ごとだと見えなくなっちゃいますよね(笑)病気になって学ぶこともありますから、藤井英子先生の仰る「一病息災」のお話もご参考にどうぞ。
●心を整える方法をいくつか紹介して下さっていますが、やはり、あめ的ヒットは「掃除をする」です。(山川宗玄さんの周利槃特のエピソードもぜひ合わせてお読みください)金嶽さんは、心を整える方法として『実は、一番簡単で手っ取り早いのは掃除です。』(P132より引用)と仰っています。
『掃除するときは、何も考えず、ただひたすら、そこをきれいにしようという思いでやることです。
無心で行うことが、心を整えるためのコツです。』(P132より引用)
あめちゃんは、いらぬ(よからぬ)ことを思い出してイラッとしたからこそ掃除をしてしまうこともありますが、そんな人間だからこそ、掃除という行動療法的なことは有効だと思います。頭の中が、それこそ桶いっぱいに水が張っている状態なら、一度払っちゃいましょう。放っておいても毎日、頭の中のゴミは溢れんばかりに溜まりますから、つどつど払いましょう。
■あめ的回答■
ゴ〇屋敷の住人は「これはゴ〇じゃない!」と思って抱えています。そう言っている方の周りは、まともな方は近寄れません。人にされたことへ、執着している人も重いです。あめちゃんも凡夫なので、ひとのこと思い出してイラッとかあります。人間、完璧はできないけれど、そのつど、心のお荷物を軽く手放していきたいと思えば、やはり、軌道修正してくれるこのようなご本をつどつど読み返して実践していくことが早いと思います。本こそ師匠です。対『人間』への直接相談はお相手の都合もありますし、1回で、欲しい答えを言ってくれるかわかりません。同じような質問を何回も聞けませんが、本は答えをくり返し何回でもいつでも読み返して自分の血肉にできます。
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