『出口治明の 人生問答集』 出口治明
『出口治明の 人生問答集』 出口治明

『出口治明の 人生問答集』 出口治明

 

ライフネット生命創業者 出口治明さんが、読者さんからの様々なお悩みについてお答えされているご本です。そもそもが、上手な「お悩み解決法」は、食べて ぐっすり眠って 愚痴を言いまくることですと出口さんは仰っています。親や友人を頼るのもお互い様で「今日は甘えてごめんね」と先に謝って聞いてもらって、腹いっぱい食べて、ゆっくりお風呂に入ってぐっすり眠るのが元気になる一番の近道だということです。

出口さんといえば、キーワードは「人・本・旅」です。たくさんの人と出会って、たくさんの本を読み、たくさんいろんな所を旅する。それは、経営書を読むこと以上に「人間というもの」を識るのに役立ちます。

『自分の興味のある分野から「人・本・旅」でいろんな勉強をして、まず人間や人間が作る社会についての洞察力を身につけてください。』(p77より引用)

経営者になるために必要な資質について大学生さんからの質問への回答でした。

仲良くしていたのに、ある日突然、縁を切られたことはありますか?びっくりはしますが、そういうものなんです。

『人間は感情の動物で、しかも日本でも超有名な脳科学者の大家にお話をうかがったら「人間の脳はみんなポンコツ」「いい加減な動物」ということでした。

そういうものかなと思ったのですが、どれだけ親しくしていても、人は気が変わる動物ですから縁を切られてしまうことも度々あると思いますし、そういう人が合理的な理由で判断しているのかどうかもわかりません。理由なく人を嫌いになることも、いくらでもあると思います。』(P139より引用)

そう、いくらでもあることなのです。解せないのもみんなそうですよね。そこで出口さんは、やっぱり、友人と愚痴って、腹いっぱい食べて、風呂入ってぐっすり眠るという名回答となるのです。

出口さんは「人の考えは状況によってコロコロ変わるのが当たり前」とも仰っています。前とは違う……というのは、いくらでも起こり得ることだと受け入れましょう。

そもそも論ですが「勉強」ってどういうものだと思いますか?自分の好きな分野ならいくらでも読んだり書いたりできるけど、資格のためとか、受験のためとかの勉強は苦手意識が芽生えるという18歳の男性に対して「勉強の本質をわかっていらっしゃる」と出口さんは絶賛されていました。

『勉強というのは、自分の好きな分野を一生懸命に学ぶこと。その意味では、自分の知りたいことや、やりたいことを学ぶことこそが、真の勉強です。

資格の勉強や受験勉強は、単に社会におけるひとつの仕組みであって、ある仕事をやるためには資格がいる、あるいは大学に入るためには入学試験があるといった便宜的な意味での勉強であり、本当の勉強ではありません。』(P81より引用)

あめちゃんも、好きな分野ならいくらでも読んで書いてできます。これが、まっとうなようです。というか全く興味もない分野を、便宜的な意味で勉強するなんて、とてもできません。全科目オール5の子とか、ほんとすごいなーと思っていました。

■あめ的回答■

出口さん問答、⇑これら以外でもキレッキレで面白いです(今回マイルドな部分を紹介してしまいました)。「仕事」「教養」「恋愛・結婚」「人間関係」「人生」というカテゴリーでお答えされています。もちろん、ベースは「人・本・旅」そして「食べてぐっすり眠って、仲間と愚痴をこぼすこと」ですからね。ここをおさえておけば応用はききますヨ。「人間の脳はみんなポンコツ」「いい加減な動物」ですからね。

櫻庭露樹さんが「神は深刻さを嫌う」とよく言われていますが、皆さんあまりにも真面目すぎるのですよね。あめちゃんも、真面目で頭ガチガチなところもあるので、もっとふわふわな感じでいきたいものです。

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