『アホは神の望み』 村上和雄

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アホは神の望み (サンマーク文庫) [ 村上和雄 ]
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筑波大学名誉教授 村上和雄先生のご本です。愚直でアホな生き方でいいんです。お天道様にまかせて楽観的でいいんです。村上先生が若い頃に、「世界に問える研究成果を出そう」と、出せなかったら辞職するとハラを決められた時のエピソードが前半に載っています。慎重で頭のいい人間ではなく、軽さがないと人間の行動に「動き」が出てこないと。

もう一つには、「一生懸命やれば、天が悪いようにはしないだろう」という安心感に近い気持ちがありました。私は、自分のしたことの結果については「天にまかせる」という思いが強い人間で、きっかけはどうであれ、こうしよう、そうであろうと懸命に努める人間を神が粗末に扱うことはないだろうという確信がありました。それが私の楽天性の源になっていたのです。』(P84より引用)

人間はみんなほとんど同じ遺伝子を持っているというお話は伊藤裕先生のご本でもありました。人間とイネでも同じ遺伝子があるお話を村上先生はされています。命はみんなつながっているのです。そして、

『病気の前にはみんな平等なのです。』(P105より引用)

暴飲暴食不摂生を続けて、自分だけが病気を免除されるようにという訳にもいかないのです。日本人に生まれただけでも大ラッキーなのです。村上先生が仰るには、お米と大豆の組み合わせがお互いに不足する栄養を補う理想的なタンパク質栄養素となるそうです(日本人、お米食べられるから嬉しい♪)。食事が乱れると心身の不調をきたして道理なのです。

『健康なときには、その当たり前のことがわからない。病気がそれに気づかせてくれる。だから病気にもありがとう、なのです。』(p50より引用)

人間も必ず死ぬのですが、村上先生は「死なない」方向にばかり医学や科学を使ってもいいのかと疑問を投げかけられています。

『どんなに医学が進歩しても、どれほどがんばって生きても、不老長寿はありえないのが生き物の宿命です。それは生物がそういうふうに、つまり、「生きすぎない」ようにつくられているからでしょう。』(p205より引用)

生き物って、世代交代するようにきちんとなっているんですよね。どうやら「自分だけは」という訳にもいかないようです。自然の節度はあるようです。

『動物なども数が増えてくると、増えすぎて自分たちの生存をあやうくしないよう、こんどは数を減らす方向に調整します。』(p212より引用)

減るからといってそれは天罰とかではないんです。理(ことわり)はうまいことできていますよね。スピのようですが、道理なんです。

■■■あめ的回答■■■

このご本の要は器の大きなアホであれです。笑い上手、喜び上手、どんなときも笑顔でいるって最高のアホです。アホになれとひろさちやさんも名言をたくさん遺してくださっています。悩み苦しみ、泣き叫ぶだけが能ではありません。笑顔のアホこそ最高の知恵。

「お前バカだな」と言われたら「そうなの。バカなの、うふふ」と言っていればいい(BY小林正観さん

もう何でもいいよ(笑)ってぐらいでいいのかもしれません。おかしな執着で自分が苦しいのなら、アホでウフフって笑っていることが確かに知恵となります。

こちらのご本、660円(税込み)です。この価格は嬉しいです。アホで気が楽になれるお知恵がたったの660円です。昨今、ご本の価格は上がりつつありますが、価値のあるご本の著者には、きちんと対価が入ってほしい!と思います。あめちゃんも中古でご本を買うこともありますが、それでは正直(著者からの)情報ドロボウをしているなとも思ってしまいます💦道理に反するけれど、人間なんて矛盾だらけ。(そこに目くじらたてないアホでありたい)

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