『のんびり、 ゆったり、 ほどほどに 「がんばらない菩薩」のすすめ』 ひろさちや
『のんびり、 ゆったり、 ほどほどに 「がんばらない菩薩」のすすめ』 ひろさちや

『のんびり、 ゆったり、 ほどほどに 「がんばらない菩薩」のすすめ』 ひろさちや

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のんびり、ゆったり、ほどほどに 「がんばらない菩薩」のすすめ [ ひろさちや ]
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東京大学大学院 印度哲学専攻博士課程修了の、ひろさちやさんによる、東西の宗教的なとらえ方を織り交ぜたご本です。小林正観さん的で、わかりやすくて、ホッとして、これでいいんだと勇気も貰える一冊です。

正論は相手を傷つける…ということは皆わかっているのです。例えば「ずる休みはいけないことだから、ちゃんと学校(会社)へ行きなさい」というのは正しいです。でも、それをわざわざ言ってあげないと、相手は「ずる休みはいけない」と本当に知らないのでしょうか?相手もわかっているのに、こちらが一方的に相手を裁いている。

『では、わたしたちは何を言うべきでしょうか?

何も言わなくていいのです。』(P54より引用)

本当の裁判官であれば、情状酌量がつきますね。相手の事情もちゃんと酌みとるのです。情状酌量ナシで一方的に「正しい」を剣として相手を裁いてはいけませんよ。それでは、鬼の形相で悪魔になってしまいます。

『だから、正しいことは言わずにおきましょう。そして、相手の立場で理解してあげるのです。』(P55より引用)

このブログで、たまに「いらない正義感は本当にいらない」と出てきますが、ひとのことを正論で裁いていると、次は自分が失敗した時には特大ブーメランですよ。

病気になったら病院に行きます。病気を治してくれと医学を利用するわけです。医学の理論とかはどうでもよくて「治ればいい」わけです。治してくれたらいい医者。仏教もそうでしょうか?

ひろさんは、悩みを解決するためにひろさんの仏教講演会に来たという人に「あなたはたんに仏教を利用したいのですね。仏教を学びに来たのではありませんよね」と言ったそうです。

『儲けよう、儲けようと思っている人が詐欺師に引っ掛かるのと同じで、なんとかして悩みをなくしたいと思っている人がインチキ宗教に引っ掛かって大枚を教団に捲き上げられるはめになります。

「だからあなたは、仏教を利用しようとしてはいけません。仏教を学ぼうとしないといけないのです」』(P213より引用)

直面している苦しみは受け入れてください。免除はありません。その苦しみから学ぶことしかありません。学ばないともったいないです!卒業しない問題は一生あなたを追いかけてきます。

この世は役割分担です。金持ち、貧乏人、優等生、劣等生…単純な二分化というわけではありませんが、いろいろなパターンの人がいます。全員が金持ちにはなれません。ふと、佐賀のがばいばあちゃんの中の『クラス全員が学級委員長になって、全員が東大行って、全員が総理大臣になったら、誰が国民をやると?』を彷彿とさせました。斎藤一人さんのお話でも、この世はみんな村芝居をしていて自分の役割があると仰っていました。しかし、だれでも貧乏や負け組の役はイヤですよね。

『そこで、わたしはこう考えます。阿弥陀仏が、「きみね、貧乏人・劣等生・負け組の役割をやってよね」と頼まれたのだ、と。別段、阿弥陀仏でなくてもいいのです。釈迦仏にしてもいいし、大日如来にしてもいい。ともかく仏が、人々にお願いされたのです。いやな役割、損な役割を務めてくれるように、と。

だから、仏から貧乏人、負け組の役目を頼まれた人は、一生懸命その役目をやってください。卑下する必要はありません。これが仏から頼まれたことだと、堂々と胸を張って生きてください。』(p169より引用)

■■■あめ的回答■■■

いちいち文句を言わなくても大丈夫です。なるようになるのです。長倉顕太さんのご本でもありましたが、「期待しようが、期待しまいが結果は変わらない」のです。なるようになるし、起こったことはすべてあなたにとって必要で起こっているのです。あなたが神仏にお願いする立場ではなく、あなたが神仏から「では、あなたはどうする?」と問われているのです。

いらないことや人を傷つける言葉を言うよりも、言わないほうがい。相手にとって嬉しくない言葉は、言う必要がない言葉です。いらないことを言って恨まれて敵を増やすぐらいなら沈黙している方がよい。心穏やかに生きていける智慧が満載の一冊です。

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