『どんなことからも立ち直れる人  逆境をはね返す力 「レジリエンス」の獲得法 』  加藤諦三
『どんなことからも立ち直れる人 逆境をはね返す力 「レジリエンス」の獲得法 』 加藤諦三

『どんなことからも立ち直れる人 逆境をはね返す力 「レジリエンス」の獲得法 』 加藤諦三

 

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早稲田大学名誉教授 加藤諦三(たいぞう)先生のご本です。最近、YouTubeで加藤先生出演で応えられている動画を観てみたのですが、加藤先生が書籍の中でよく引用されている心理学者デヴィッド・シーべリ先生の仰るすべての悩みの根源を明らかにされていました。今回のご本にも、そのものズバリとその答えが書かれています。それは……

全ての悩みの根源は、自分が自分でなくなったからだ です。

自分軸とか、自分らしく生きられていないことです。他人への介入をしすぎだということです。

不幸自慢をまき散らして、人からされたことへの執着(トラウマ)がひつこいから、優しい人も逃げていきます。

トラウマは「執着」ですからね、自分らしく生きることから逃げるのに「トラウマ」を言い訳に使わなくていいのです。

今回よく出てきます単語に「レジリエンス」=回復力、復元力、立ち直り力。「プロアクティブ」=起きたことに対処+解決の意志がある。ということをまず念頭に置いてくださいね。

レジリエンスのある人は自分軸できちんと生きているので、親がDVだろうと、夫が愛人と駆け落ちしようと、それらのことにも、どんな現実からも逃げないのです=受け入れるのです。

『そして何を体験しても「良かったじゃない」と解釈する。そう感情的に過去の経験を肯定する。』(P91より引用)

「たくましすぎ!」と思いますか?しかし、自分軸とはそういうことなのです。「あの人が」「この人が」と他人に軸を渡してはいけません。その「あの人」は、あなたの人生に責任はとってくれません。

借金する父親と父を恨む母親の元に生まれた女性がいました。この女性のレジリエンスが素晴らしい。

『この人は産んでくれただけの人。きっぱりと線引きをして母親を見る。

家族以外にも心の温かい人がいる。ここがレジリエンスである。「ここしかない」と思わない。ここになければ「あるところに行く」、それがレジリエンスである。

人がいなければ本を読めばよい。

レジリエンスのある彼女はイヤな人と関わらないようにしている。

イヤな人は、ほっておく。追求しない。批判もしない。これは彼女の能動性である。受け身の人はリアクティブである。ほっておけない。』(P119より引用)

『人間関係でもめて「けしからん!」と言っても相手は直らない。』(P146より引用)

他人様の心の葛藤に巻き込まれてはいけません。引っ張られて軸を他人に渡してもいけません。自分がないと、周囲の言動にいちいち反応することになります。

全ての悩みの根源は、自分が自分でなくなったからだ です。

加藤先生が仰るに、自分で自分を元気にさせ、自分で自分を励まし立ち直ることができますから大丈夫です。ここで、他人に自分の機嫌をとらせようとすると、他人軸に戻りますよ。

『その乗り越えてきた過去が、今のあなたの魅力。』(p165より引用)

■あめ的回答■

逆境こそ飛躍のビッグチャンス!…ということは、すでに皆様も頭ではわかっている話だとは思います。「こんなはずじゃない!」とかブチブチ文句言わずに、加藤先生の仰るレジリエンスの条件は現実を受け入れることがスタートです。現実が「こうだ」と知ったことで新しいスタートです。問題が見えてよかったのです。「こんなはずじゃない!」という所にしがみつく代償はお給料1年分とかの損害では済まないのです。

あめちゃんも「他人のことにかまいすぎ」を、やっていることはありますよ。だからこそ、そのつど軌道修正していくんです。自分が自分らしく生きるというのは、まさに人生かけてやることです。これが答えです。

加藤先生出演のYouTube、これは神回でした…。

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