『となりの小さいおじさん 大切なことのほぼ９割は手のひらサイズに教わった』 瀬知洋司

となりの小さいおじさん 大切なことのほぼ9割は手のひらサイズに教わった [ 瀬知 洋司 ] 価格：1,760円（税込、送料無料) (2025/12/3時点) 楽天で購入

●対人関係の問題への神回答が詰まっています超神本です。瀬知洋司さんは早稲田大学卒業後、色々な職歴を経て、フリーランス編集者・ライターをされています。このご本は瀬知さんが「小さいおじさん」に人生様々な場面での悩み（ほぼ人間関係）に、すごい教えを賜った内容となっています。

●松本俊彦先生のご本の時に触れたお話なのですが、あめちゃんの（元）友人の『The人格崩壊』ぶりが凄すぎてドン引き＆「警察を呼ぶべき……？？？だよね？」レベルだったので、そもそも論で「お酒のセイ」は存在するのか？？？という問いかけを自分にしていました。（少なくとも、最早飲むメリットが無い、と、あめちゃん自身では識別できたのでもうそれ以来自分では飲酒はしていません）

瀬知さんが某有名作家とお仕事をした時に、瀬知さんへの対応が酷く、結局瀬知さんはクビにされたそうです。しかし、瀬知さんの後を女性ライターが継いだら、異様なまでの優しさと執着をその作家は見せたそうで、瀬知さんは、作家さん自身が著書で主張していることとまるで違うと憤慨していたら、おじさんがこう言いました。

『一面ですべてを知った気になるな。そいつが変わったように見えるだけで、お前がその顔を知らなかっただけだ。前に言っただろ、お前ら人間には複数の人格がある、それが人間の多様性なんだと』（ｐ175より引用）

そうか…そうなんですよね。その人が変わったわけではなく、私がその面を知らなかっただけ。瀬知さんも、

『憤慨はしましたが、そこで見せた顔も彼自身だったのです。』（ｐ175より引用）

おじさんは、

『善と悪のどちらかで片づけるな。おまえら人間は善にも悪にもなる。人間は一瞬で人格が変わる。それがおまえらの複雑さだ。だから一方的に見るな』（ｐ175より引用）

と言っています。（田坂広志さんのご本で『人間は、「誰もが多重人格」』もぜひ合わせてお読みください）

●こちらのお話も、あ…そういうことか…と救いになったお話です。違うと感じたらすぐに離れること。瀬知さんが、出版社にいたときに、ある作家さんと意気投合した後日、なぜか罵倒されて電話をガチャ切りされたそうです。出た！怖っ！The人格崩壊！いるんですね…。へこむ瀬知さんにおじさんは言いました。

『見ている世界が違うから交わらない。ただそれだけのことだよ。おまえの能力も、会社の大きさも、そいつの性格も、関係ない』（ｐ172より引用）

実は、人間はみんな同じ世界に住んでいないんです。見ている世界、即ちエネルギーの居場所、種類が違うということです。それは、自分が悪いとか、魅力が無いとかではなく、自分と相手が持つエネルギーの種類が違う、即ち、かみ合わないということです。（合わなくてよかった！）

『違うエネルギーが無理に交わろうとするとトラブルになる。自分が好意を寄せても相手とエネルギーが違えばダメだ。最後はつぶし合いになるぞ』（ｐ173より引用）

『違うと感じたら無理に合わせるな。すぐに離れろ。そいつとはエネルギーのつながりがない。おまえとエネルギーが合うやつはこの世界にたくさんいる』（ｐ173より引用）

みなさんも、思い当たるところはありますか？

■■■あめ的回答■■■

対人関係の悩み（しかも理不尽度ＭＡＸ）への心の方向を示すのに、これほどわかりやすく愛のあるご本が出てきたことに感謝です。実際に、おかしなのが憑いた人というのはいます。自分がおかしなのに入り込まれないためには？

『没頭できることを探せ。人に迷惑をかけることはダメだが、なにかに夢中のやつには簡単に入り込めない。』（ｐ213より引用）

そして、もっと入り込めないタイプというのが他人を助けようとする強いエネルギーを持っている人です。今もし、そのエネルギーが自分の中で小さくても育てていけますから大丈夫。大丈夫！がたくさん詰まった愛のあるご本です。おかしなのと関わってしまった、と早くに判ってよかった！自分は運がいい！と思って下さい。冒頭から神回答が載っています。

『よく覚えとけ。人間は普通に生きているだけでうまくいってるんだよ。とくになにもなくていいんだぞ。妙な欲をかくからおかしくなる』（ｐ22より引用）

あなたが、ニュースで報道されるレベルの事件に巻き込まれたことがないだけでも凄いんですよ。普通に仕事に行って、帰ってごはん食べることで、もううまくいっていますから。

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