『それでも 幸せな人、不幸な人』 加藤諦三
『それでも 幸せな人、不幸な人』 加藤諦三

『それでも 幸せな人、不幸な人』 加藤諦三

 

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早稲田大学名誉教授 加藤諦三先生のご本です。

『頑張っても、頑張っても事態が悪化していくとすれば、多くの場合、それは「あなたの心の底にはものすごい憎しみがあります」というメッセージである。

努力することではなく、努力の方向を変えることである。』(p200より引用)

『今の怒りの原因は、長い間のその人の生き方の結果である。』(p149より引用)

今、あれがムカつく、あの人がムカつく、それらは今始まった話ではなく、それこそ子供の頃から積み重ねてきた結果なのであると加藤先生は仰っています。

『とにかく悩んでいる人は欲張りである。その典型がうつ病者である。』(p52より引用)

悩んでいるという人は本当に不満をかき集めてきます。あれがイヤだ、あの人がイヤだ、自分の思い通りにならないから不満だと、とにかく欲が凄い。少しでも欲を減らしていくといいのだけれど、不満で欲張りな人に、そんな忠告は意味がありません。加藤先生は、無意識の意識化が重要なカギだと仰っています。(その例は、このご本を購入してぜひとも読み取ってください)

そもそも論ですが、自分の不満の矛先であるお相手さんは、こちらにとって都合よく何の不満も抱かせないようにする義務などまったくありません。お相手さんはお相手さんの都合で生きているのですから、私(こちら)に合わせていただく義務は全くありません。もちろん、私(こちら)も相手さんの不満に合わせてあげる必要もありません。

大昔、幼少期の頃からの親や周りとの問題の積み重ねが今噴き出してくる。「今、あれが不満、あの人が不満」は枝葉のことです。ダミーです。しかし、救いがあります。

『それは、自分はそのひどい人間環境で、今まで生き延びたのである。それは信じがたい強さである。この程度のトラブルでよかったと思ってよい。もっと破滅的なトラブルがあっても不思議ではない。』(P157より引用)

あめちゃんも正直、よく自分、今生きていられてるよなぁと感心してしまいます。〇されそうになる場面もありましたので。悩みがあり、なんとか解決もしくは心が軽くなれるように、とにかく先人たちのお知恵をお借りしようと本をたくさん読む習慣はつきました。Kan.さんの『問題は解決するな』とか小林正観さんの「他人さんのことは、あなたの悩みではありません」とか、そもそも悩む内容を自分が間違えていたのだと知ったことは大きいです。

『今、若いのに心底消耗しているのは、受験勉強で消耗しているのではなく、ありのままの自分を受け入れてくれない人に、気に入られようと努力しているから、消耗しているのである。』(P182より引用)

これはまさに生き間違いです。例えば、親に気に入られたい、愛されたい、見捨てられたくないから受験勉強を嫌でも頑張らないといけないのは、親のための生き方です。自分ではありません。

(蛇足ですが、幸いにも、うちは貧乏すぎて、進学の選択肢はゼロだったので、あめちゃんの大嫌いな勉強はせずに済みました)

■■■あめ的回答■■■

勉強せずに済んでホッとしたものの、やはり大人になったら大人になっての悩みにはぶつかるわけで、やっぱり自分が学ばざるを得ない状況にはなってくれました。卒業しない問題は一生追いかけてきます

『悩んでいる本当の原因は、目の前で起きた具体的な事柄ではない。(中略)彼が解決できなかったのは禁じられた憎悪である。』(P38より引用)

その不満は今に始まったことではないのです。今の不満は枝葉です。あめちゃんも本に教えてもらおうと様々な方から学ばせていただいているものの、超凡夫ですので、日常でブレることは多々あります。

「自分が他人さんのことを言い始めたら要注意」

だと最近気づきました。他人さんのことを放っておけないと要らぬ介入をして返り討ちに遭うこともあります。昔の知人が「要らない正義感は本当に要らない」という名言を言っていました。

↓悩みの本質、対処法は下の「#加藤諦三」先生のタグから他のご本もご参照ください。ヒントが満載です。

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