『お梅は呪いたい』 藤崎翔
『お梅は呪いたい』 藤崎翔

『お梅は呪いたい』 藤崎翔

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お梅は呪いたい【電子書籍】[ 藤崎翔 ]
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ネタばれは、ありません。

 

初の小説レビューのカテゴリーを作りました。似た系統のご本で頭が硬くならないように娯楽としての小説はむしろ推奨です。メンタリストDaiGoさんも、小説は共感力が身につくよということで推奨されていました。

いつもと違うジャンルのご本を読むことも前頭葉の活性にもなります。(このブログ内では「前頭葉」のお話はよく出てきます)

このご本は友人のくろねこさんと本屋さんに行ってくろねこさんが発見しました(ご本との出会いもご縁です)。表紙裏のあらすじが、戦国大名を滅亡させた呪いの人形お梅が五百年の時を経て、現代日本でも呪いを展開する…なんて書いてあったので、「お梅ひつこいなぁ(笑)もうお笑いじゃん」とあめ的ツッコミをしたのですが、実は本の中身はそんな生半可なレベルのお笑いではなかったのです…

お梅人形の1人目の持ち主がユーチューバーをやっているフリーターなのですが、なんとお梅が人知れず動き出す動画の撮影成功でバズってしまいました。お梅人形の持ち主は、次は事務女性→ ニート→ お婆さん→ 老人ホームの人と移っていきます。

お梅はそれぞれを真面目に呪い殺そうとがんばるのですが裏目に出てしまうというお話です。

お梅は戦国時代で記憶や知識は止まっているのですが、持ち主が留守中にテレビを観て現代のことをこっそりお勉強します。

テレ東で放送していた『チャイルドプレイ』を観た時の反応がウケました。

『結局、お梅は『ちゃゐるどぷれゐ』を途中まで見たところで、あまりにも現実離れした物語に不快感を覚えて、そのままちゃんねるを替えてしまった。』(p86より引用)

因みにお梅的には『トイストーリー』三部作は、人形の苦労がきちんと描かれていて共感できたそうです。

■あめ的回答■

日本人形を主人公に抜擢した時点で、アグレッシヴにバカウケさせる気満々な作品はあめ的にめっちゃツボでした(因みにかっぱさんは「クスっと笑うレベルだよね」とツッコんできましたが)。というかお梅人形に笑い殺されそうでした。

笑いだけではなく、切なくなる人間ドラマもあり、すべてが安心して気持ちよく読めて、読後感も納得で、良い意味での裏切りはあるので、次!次!ってハラハラしてページを最後までめくれます。

笑いのスパイスがあめ的にツボりまくりましたけど、登場人物すべての人間模様の意味、伏線回収が気持ちよく見事でした。

 

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