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こんなに明快で、人の心のゆらぎをピッ!と軌道修正させてくれるご本があったのか!!と、アハ体験連発のすごい1冊です。仕事、人間関係、お金etc……あらゆる悩みにストンと気持ちよく理解できる名回答が詰まっています。
●禅語で有名な「主人公」という言葉があります。そうです。あなたの人生はあなたが主人公です。あなたは自分の人生を生きていますか?「あの人がこうだ」「あの人がああだから」とか、他人の人生を生きていませんか?多くの人が陥りやすいことです。自分のことではなく他人の話題で多くの時間を消化していませんか?
『他人のことを考えた時間は、善行以外のことは、すべてムダな時間となって消えていきます。』(P135より引用)
そう。残らないのです。ザルです。実は「自分を生きる」というのは難しいことなのですが、伊勢さんは、せめて「自分自身を見つめる時間 > 他人を見つめる時間」という配分にしましょうとご提案されています。他人様をどうこう考える時間をゼロとは言わないので、より短くしましょう。
●「前と言っていることが違うじゃないですか!」ということ、仕事でも友達でも、よくありますよね。実は「正解も変わっていくもの」なのです。同じ質問をしているのに、聞くたびに答えが違う……時間経過や、状況によって変わっていくもの…これはよくある話なのです。
『時と場合に応じて、相手に応じて、正解が変わるのが正しいのです。』(P150より引用)
「前にこう言ったじゃないか!」と言ったところで、すでに前とは違うのです。「前」に執着しなくていいんです。
●そして、「これが正しい!相手の矛盾が許せない!」と自分自身が石頭で苦しい方。ぜひともあなたが負けてあげてください。勝ちは相手に譲って花をもたせてあげてください。実はこれは悪魔がもっとも嫌がる思いで、魔が取り憑けないのです。勝ちを相手に譲った人と争おうという人はいませんから。
●仏教用語の「喜捨(きしゃ)」という言葉、聞いたことはあるでしょうか。字ヅラで誤解をされそうですが、
『「喜捨=喜んで捨てる」のは自分自身の執着心です。
金銭や財産を捨てろ、ではないのです。』(P238より引用)
『一番に大切なモノを失くした場合の想像をするだけでも、執着心が正されて、正しく公平に、真にそれを大切にすることができるようになります。』(p239より引用)
あなたは、何にしがみついて大切に抱え込んでいますか?
●P241の「災難から逃れる方法」は心得ておくとお得な智慧ですよ。なんとかして逃げたい!と考えまくったり、時間を戻したい!と後悔したり……
『災難による直接の苦痛よりも、それから派生する様々な「心配」「思考」「未来への懸念」が、自分自身を苦しめることが、人間には大きいと感じます。』(P242より引用)
自分で大騒ぎしておおごとに仕上げてしまっているのですね。避けよう!逃げよう!つくり変えてやろう!などと小手先でやらずに、まずは受け入れることです。
『何とかして苦しみを「避けたい」と思う気持ちが、人の苦しみの正体ではないか?』(P246より引用)
■あめ的回答■
12月に入って、あめちゃんの元へ、お天道様からのお試しがバンバン来ています(笑)。一瞬、引っかかりそうにもなりましたが、「うん、そういうもんだな」と慌てずにクリアできたりです。「戦ってやる!」といきまいて勝てる相手なら勝ったらいいのでしょうが、お天道様と戦って勝てる人間はまずいないので。お相手さんを打ち負かして勝って、一瞬スカッ!としても、相手に恨まれるだけなので、正しい損得勘定を持ちましょう。
学びは一生で、免除はありません。1コ1コ、お天道様に花マル◎をもらって生きていく、そんな気楽な生き方でいいんだなぁ…と、気づいた者が実は最強なのではないでしょうか。
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