『生きがいの見つけ方 生きる手ごたえをつかむ脳科学』 茂木健一郎

生きがいの見つけ方 生きる手ごたえをつかむ脳科学 （PHP新書） [ 茂木 健一郎 ] 価格：1,210円（税込、送料無料) (2025/12/22時点) 楽天で購入

●「生きがいがない」と思っている人は、「今の生活に張りがない」と思っているので、今と少し違うことをやってみましょう。

『しかし、「やる気」など必要ない。「やる」だけである。』（ｐ37より引用）

やる気など意味がありません。やる気に頼っていてはいけません。まず行動が先です。

『私も、毎日ほんとうに忙しく働いたり学んだりしているが、特にやる気などない。朝起きてから、淡々とやるべきことをやっているだけだ。』（ｐ39より引用）

「やる気」なんか待っていたら「やらない」んですよね。あめちゃんはこの記事をノート１ページにいったん書き出してからＰＣに打ち込みます。正直、やる気なんて無いですよ。行動するのみです。ノートとボールペンを持ってただ書くだけ。この書評ブログの記事１本に１時間ぐらいです。（１本に何時間もかかったらとても続けられません💦）

●人はコロコロ変わります。変わって当たり前。アップデートもします。

『現代社会では特に、SNSなどによって過去の発言が記録され、「お前、前と違うことを言っているじゃないか」と指摘されることがある。いわゆる「デジタルタトゥー」と呼ばれる事象もある。しかし、人間は成長し、状況が変わることで考え方も変わる。この変化こそが、自由意志の証しである。』（ｐ55より引用）

『過去の自分との整合性など、気にしていても仕方がない。むしろ、朝令暮改でもいいから、その時々でベストな選択、判断をするようにしたいものである。「デジタルタトゥー」や、「ブーメラン」といった、日本の村社会を維持するために他人が投げ込んでくる「口撃」を気にしているほど、人生は暇ではないのだ。』（ｐ56より引用）

「自分はこの道で一生食べていくぞ！」と決めても変わります。「この人と一生添い遂げて幸せになります」と誓ったところで「もう顔も見たくない！」と変わります。変わっていいのです。

●このご本では習慣化について力説されています。

『それが、単純でありながら強力な法則、「繰り返し」である。』（ｐ80より引用）

とにかく行動に落とし込むということ。日々痛感します。この記事１本も１時間で書いていますが、腰が重いなぁ…なんてしょっちゅうです。しかし、ノートとペンを持って書くのみ。人間はやり始めたらつい最後までやってしまうというお話をノムさんが仰っていました。習慣化したら努力を必要としません。

●どうしても、この世の悩みのほとんどは人間関係に起因するということです。

『ただし、ここでとても大事なことは、自分の脳であってもそれほどコントロールできないということだ。振り返ってみてほしい。「やる気がなくてできなかった」という事態は、自分を完全にコントロールできていたら起こり得ないだろう。自分のことさえコントロールできないのに、まして他人をや、である。』（ｐ116より引用）

『他人をコントロールするという、原理的に不可能なことを押し通そうとすると怪物化するのである。』（ｐ117より引用）

他人に対しては期待しないということをこのブログ内でもお話してきました。他人は、思うようにならないどころか、こちらの予想の範疇を遥かに超えた、ぶっとんだ言動でこちらを驚かせてきます。そういうものだ、と、識りましょう。あなたは悪くないよ！

『ゆえに、このときにどんな行動を取るのかは、意識で考えてもわからない。「逆境に置かれたときに本性が出る」と言われるように、「自分にはこんな一面があったのか」と後で振り返って驚くのは、こうした隠蔽された評価基準が無意識に存在するからであろう。』（ｐ177より引用）

■■■あめ的回答■■■

やっぱり茂木先生のご本は読み物としても面白いです。タイトルの「生きがいの見つけ方」の茂木先生の回答は、あとがきの方で答えて下さっているので、本書を手に取ってくださいね。

生きていること自体がすごいことです。地球上には、家、水、食べ物、空気…生きていられる条件がすべて揃っています。空気がないだけで１分も生きていけないでしょう。すばらしい条件下に自分は居るとわかったら、大それた「生きがいをくれ～！」なんて、言ってもいられないです。むしろ現代は、医療にしろ、あらゆるものが揃いすぎで、日本の歴史から見ても、これだけ与えられていて、まだ何か要求があるの？！と、執行草舟さん的に言うと、我利我利亡者感すら感じてしまいますよ。欲が増えたら、やること増えて大変だぞ…。結局足りていないのは感謝ではないかと行きついたりしますあめちゃんです。

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