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●笑顔が大事だとわかっていても、イラッ、モヤッとするトラップは日常あちこちにありますよね。上手な怒り方というのはあります。
『では、怒るときと怒らないときは、どのように線引きしたらいいのか。上手に怒りの感情を表に出す人は、「あとで後悔するかどうか」を基準にしている。
あとになって、「あのとき、怒らなければよかった」と後悔すると思うのなら、少々腹が立っても怒らない。』(p158より引用)
信頼関係もない人相手に怒りを見せると、周りから『ヤバい人フォルダー』に入れられます。かといって、なにも言わないと『何を言ってもいいひと』とナメられます。ナメられても生きづらくなります。かといって、ブチ切れて論破して、恨みを買ってもイヤですよね。
●あめ的にすっごく大事!!と思うのが語彙力です。怒るにしても、伝わるふさわしい表現が思いつかないのがもどかしすぎますよね。「ムカつく!」の次に続く言葉がわからないと、相手から見てもこちらがただの『頭の悪い人フォルダー』に入ります。(※論破で恨みを買ってもいけませんよ)
『語彙力があると、怒りだけでなく、自分の感情や思いを相手に伝えやすい。日ごろから本や新聞を読んだり、わからない言葉はすぐに調べたりと、語彙力を高めることに努めてはどうだろう。』(p171より引用)
●誰でも日常で怒りはあります。アルボムッレ・スマナサーラ長老は『人間の本性は怒りです』とまで仰っています。「怒る」レベルではなくても、やらかしは誰でもします。やらかしたことを素直に認めて謝ることは大事です。
『しかし、自分が悪かったのに謝らなかったという負い目は、あとになってから心に重くのしかかってくる。』(p153より引用)
自分がやってしまったことで、自分の心にトゲとして引っかかっていることで、その後も自分の気が咎めてしかたがない……ということもあります。うわ~申し訳なかった…と、あめちゃんも、すでに亡くなっている人へ思い出すこともあります。
●気分転換法は、自分に合ったものをいくつも用意しておきましょう。ストレッチやマッサージ、そして「読書」もストレス軽減法として有名です。悩みこそ読書で対処してください。
今は「ながら瞑想」もよく言われるようになりました。櫻庭露樹さんがYouTubeで「困ったことがあったら何でもいいから磨けと師匠に言われた」と仰っていたのがあめ的にお気に入りのお話です。テーブルを拭くのでもよし、洗った食器をタオルで1枚づつきれいに拭くもよし、磨いたり、拭いたりは手軽に心が整います。
●やることが多くてストレスだというのもありますね。タスク地獄みたいな。無職の専業主婦なのに、総理大臣みたいに分刻みのタイトなスケジュールのひとがいてビビったことがあります(笑)
タスクって、1つ1つ終わらせていくしかないですね。人間にマルチタスクって不可能ですし、人様に頼れる範囲は上手にお願いして、感謝をしているほうがいいです。
『この程度のことなら、すぐに終わらせられる。こう思ったとき、いつでもできるからと後回しにする人は、結局、最終的には時間に追われて、焦りまくって行動する羽目になる。』(p85より引用)
締切はパンツのゴムと同じで、伸ばせば伸ばすほどあとで痛い目をみるという表現もあります。「やらなきゃ…」って心の中で引っかかっているので、無意識の引っかかりって実はストレスになっていたりします。部屋の片付けもつい後回しにしてストレスにつながりますね。
■■■あめ的回答■■■
日常で、できる範囲の対処法が色々載っている一冊です。機嫌の悪い人とは物理的に離れるということも大事です。もらってしまいますからね。害のある人間関係も大事に持っていちゃダメです。すでにあなたの手にはあまるのです。手放しましょう。続けるのがストレスにしかならないことも手放す。損切りと言ってもいいです。「その執着、宝に見えて実はゴミ」ということはたくさんあります。不機嫌をまき散らして、周りに嫌がられてもなんにも得はありません。ときおり、自分を点検していきましょう。