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●「ぜんぶ、すてれば」の中野善壽(なかのよしひさ)さんの新刊です。帯に「お金も運も人もついてくる習慣」と書かれています。規則正しい生活、運動、寄付、掃除…日常で取り組めることはいろいろあります。
●森永卓郎さんも苫米地英人先生も「お金のために働くな」「職業はお金を得るものではありません」と仰っていますが、中野さんも近い感じです。少し長くなりますが、あめちゃんお気に入りの所引用です。
『「世の中に貢献しながら、同時に利益も得られ、その利益によって多くの人々に時々の豊かさや幸せ感を創生していける」というのが企業活動の理想形でしょう。しかしながら、ほどほどのところでやめずに「もっともっと」「さらに利益」と同じ仕事で過剰に目標を広げていった結果、何が起きるのか?
疲弊、不満、崩壊です。
まさに強欲の結果が生む弊害です。
個人のキャリアも同じで、同じことばかり続けていても、
成果はある程度までは上がりますが、あとは質量共に落ちるばかりです。
ほどほどのところでやめて、新しいことを始めるほうがいい。
私は、人も企業も、一つの領域でパフォーマンスを発揮できる‟賞味期限”はせいぜい10年だと思っています。
だから、私自身も10年ごとに「うまれかわる」つもりで、仕事を替えてきました。
「愛着があるから」「迷惑がかかるから」としがみつくのは、おごりであり執着です。』(p125より引用)
稲盛和夫さんも『心。』の中で仰っていました。「急激に巨大になりすぎたものはその成長がピークに達すると、「調和をもたらす」という宇宙の流れによってかならず崩壊、衰退させられる。」(『心。』P85より引用)と。どれも考えさせられます。残りの人生そんなに長くはないのに、要望ばかりしていると、不満が溜まります。それが執着です。「お金のためにこんなイヤな仕事をしている」なら辞めて全然いいんです。仕事は何万件もあります。お金のためにイヤな仕事をしているという態度で会社に来られるぐらいなら、辞めてあげた方が会社側もホッとするかもしれません(なかなか会社側からは切れないご時世ですから)。
●中野さんはCEOを引き受けた会社に対して(民事再生法で創生するために)数億円用立てたけれど戻ってこなかったそうです。
『「もっとお金があれば、今応援したいあの活動に500万円程度の寄付ができるのに」と残念に思うこともありますが、この一連の経験は、
私の日頃の「不徳」を正すためのお金の使い方だったのだと受け止めています。
むしろ、これぐらいでカルマを解消、徳を積めるのならば、
ありがたいと感謝しています。』(p85より引用)
宇宙からの調整がドカン!と入る時は誰にでも起こります。庶民としては億はなくても数十万解けたら十分痛手ですが。櫻庭露樹さんは「コスモスローンへの返済」と表現されています。一瞬嘆きますが、カルマ解消ですから大丈夫!
■■■あめ的回答■■■
この記事の冒頭で習慣を挙げましたが、マインドも色々載っているご本です。これまたお気に入りの一文。貧しいということは「成長するポテンシャルがある」ということ(p63より引用)
これをやってダメなら次!って、生きていて体が動くうちは、いくらでもトライ&エラーをやっていいんです。「生まれてしまえばこっちのもの」は斎藤一人さんのセリフです。生きていて体も動かさないと!ダルマさんは手も足も出ないのではなく、転んでも起き上がる!このメンタリティ!体が動くあなたが「動ける人がうらやましい」なんていうのは逆ですよ。もっとお金が欲しいとか、仕事をもっと増やせばいいんだ!とかスケベ心が沸いたあなたに、お智慧をくださる一冊です。(※みなさんが思っている以上にまっとうな精神論ですので)