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高齢者専門の精神科医 和田秀樹先生のご本です。いつも「笑顔」を心がけている人は、毎日が楽しくなるような「いい環境」ができやすいですよというベースとなるお話も載っているのですが、その点以外でも和田先生節が読み物としても面白いので、そこをピックアップしてご紹介していきます。
●以前ご紹介しました『50歳からの「脳のトリセツ」』でキーワードとなりました前頭葉。
意欲と感情のコントロール(の部位)=前頭葉
その前頭葉を鍛えるためには、日常で色んなことにトライすることがカギです。今回はさらに言うと「現状維持をめざすと今よりダメになる」というお話です。
『多くの人は変わらないことが「安定」だと思っていますが、変わらずに振れ幅の小さい人生の方が幸せでいられるのは、今が順風満帆な人だけです。
今、お金もない、人間関係にも恵まれていないならば、振れ幅の小さい生活を送っていたのでは、それが一生ずっと続くだけです。』(P93より引用)
『「今よりダメにならなければいい」と思っていたのでは、今よりよくなることはありません。現状維持を狙っていても、気がつけば意外とダメになっていることが多いのです。』(P45より引用)
実業家愛沢えみりさんが「昨日よりも今日をちょっと良くする」と仰っていたのですが、そのぐらいの心がけでOKなんです。
●和田先生は、高齢者よりも16~20代前半の若者の方が交通事故の確率が実際に高いお話はよくされています。世間では高齢者の運転が悪いように報道されていますが……
『テレビのニュース番組で事故の様子などを目にすると、「自分も被害者になるのではないか」と不安を募らせる人がいますが、そういう人は、「確率が低いことだからニュースになっている」という現実を見逃しています。』(P55より引用)
ごもっともです…。「犬が人を噛んだ」ではニュースになりませんが「人が犬を噛んだ」だと世間が興味を寄せるニュースになります。
●物ごとを悲観的に考えないというのは頭ではわかってはいる話だと思います。
実は悲観的に考える人は意外に「地雷」を踏みやすいことは明らかになっているそうです。例えば「人を見たら泥棒と思え」という思考。一見用心深そうなこの手の人がなぜ詐欺に引っかかりやすいかというお話…
『なぜかというと、人間不信の人は「他人はすべて悪いやつだ」と思い込んでいますから、全員が悪者に見えてしまうため、その中から本物のワルを見つけ出すことができません。
それに比べて、「渡る世間に鬼はいない」と思っている人は、全員が善人と思っていますから、少しでも不審なところがあれば、「こいつだけ、ちょっと変だぞ」ということに気づきやすいのです。』(P145より引用)
■あめ的回答■
和田先生のお話毎回面白い(笑)そりゃ皆さん「笑顔大事」とわかっていてもネガティブなことに引っ張られもしますよね。そこは「時薬」です。「ネガティブな感情」は時間が経てば少しづつ消えていきます。だから、自分が今できることをやる。今やっていることに煮詰まったら「シャワーを浴びる」「歯を磨く」「散歩する」自分にできるリセット法もたくさん持っておくといいですヨ。「前頭葉」活性のために「ランチは入ったことがない店に入ってみる」「いつもとは違うジャンルの映画を観る」など、レパートリーを増やしてみましょう♬和田先生のこのご本を読んで「それあるあるわかるー」という再発見もOKです!
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