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フランスの女優カトリーヌ・ドヌーヴの名言を集めて下さったご本です。あめちゃんは、カトリーヌ・ドヌーヴのことは、アメリカの医療ドラマ『グレイズアナトミー』の中の医師アディソンが、「カトリーヌ・ドヌーヴに似ている」と、ドラマの中で言われているシーンで初めて知りました。カトリーヌのお写真を見て、確かに似ていました。カッコいい大人女子という感じです。今回の書評は、これまでの形式と違って「こーいう方におススメ」ではなくて、名言の抜粋でいきたいと思います。1冊のご本にまとまるほど集めてこられた山口路子さんの愛と熱意にも敬意です。
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『ほんとうに愛したひとのことを他人まかせにしたくなかった』(P74より引用)
亡くなったカトリーヌのお姉さまについてのテレビ映画と本を制作するにあたって、カトリーヌは、自分以外の人でもいいと思い込もうとしたそうなのですが、本当に大切なことって、自分以外のひとにまかせたくないという気持ちは、とても共感できます。深い愛情を感じました。
『手放すこと、完璧でないことを受け入れることを学んで、ようやく、すべてをコントロールすることはできない、ということを理解したわ』(P93より引用)
カトリーヌは直感を大事にされていたそうです。禅的で、こちらをご自身で気づかれた感性もすごい!と、寛容な心の現れのように思います。すてきな女性です。
『自分が飽きてしまうことが一番怖い。』(P170より引用)
楽しみながら成長していけるのが理想ですが、あめちゃんも、飽きる、止まる、進まない……とかなってしまったら怖いですね。カトリーヌは、この職業に魅力を感じなくなったときの引き際まで心得ているそうで、カトリーヌなら引き際までもが美しい波のように引くのだろうか……と。
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こちらのご本を書評するにあたって、カトリーヌの代表作『昼顔』のDVDを観たんです。
カトリーヌは、医師の妻で有閑マダム、M的趣向があって…娼婦のバイトを始める…というヒロイン役です。変というか、攻撃的で怖すぎる客ばかり来るので、大変だっただろうなとか思ってしまったのですが、演技でも男優さん怖い(汗)カトリーヌのイヴサンローランのお召し物は、この映画から56年経過した今でも色あせないカッコよさにみとれてしまいました。
山口さんの、名女優の言葉シリーズのご本は、色々読んでいきますので、またご紹介していきますね。