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京セラを設立された稲盛和夫さんのご本です。
このご本、出だしから、めっちゃ今の時代(新型コロナさん)にピンポイントでそぐっていたので驚きました。稲盛さんが子供の頃は肺結核が流行していて、稲盛さんの親戚たちも結核でなくなっていき、稲盛さんも結核をとても恐れていて、結核にかかった叔父さんのはなれを通りすぎる時には鼻をつまんでダッシュしたそうです。しかし、稲盛さんのお父さんとお兄さんは感染をまったく恐れずに、おじさんの看病を献身的に行い、そして………お父さんとお兄さんは感染しなかったのに、一番怖がっていた稲盛さんだけが感染したのです。
当時、お隣に住んでいたおばさんが貸してくれた本に
『いかなる災難もそれを引き寄せる心があるからこそ起こってくる。自分の心が呼ばないものは、何ひとつ近づいてくることはない』(P15より引用)
と、書かれていたそうで、気にしないで平然と生活している者は罹患しなくて、病を恐れて忌み嫌っている者がかかってしまう……これ、不思議なんですけど、その通りになってしまうんですね。
コロナさんも不思議なほど何度もかかる方と、1度もなったことがない人の差って、こういうことなのだろうか…とも感じました。
■世の中では『ピンチはチャンス!』なんて言葉があるけれど、自分にはピンチはピンチのまま雪だるま式だよ…。
■「いつ、かなるときでも感謝しましょう」とか言われたところで自分の身の周りに感謝したいことがない。
■自分の周りには、生き方のお手本になるような人が1人もいなくて、むしろロクでもないひとが多い。
という方は、必読です。ささくれた心も現実も整うことうけあいます。
『「こんなひどい人がいて、ひどい目にあわされているんです」と泣きついてくる人の話をよく聞いてみると、その人自身も負けず劣らず、他人に対してひどいことをしていることがあります。』(P78より引用)
みなさんも、このような人と遭遇したことはありませんか?
稲盛さん曰く
『他人を欺いたりだましたりするような人が近づいてくるとしたら、自分の中に同様の心があるからなのです。』(P78より引用)
とのことで、よく「人間関係は鏡」とか言いますが、あめちゃんも悪い意味で『あ…今のこの人は私自身だ』と、気づかせてもらったことがあります。すぐに自分自身の態度を改めてしまえば因果解消です。卒業した業で、同じことは起こらないから『卒業おめでとう』なのです。
また、ブチブチと文句言い始めたら新たな業を積み増してしまうのでやめておきましょう。
稲盛さんのお話では『節度』に関する話題もあめちゃん的にしっくりくるんです。
欲望を過剰に拡大させるような振る舞いで自滅しちゃうよということなのですが、それに近いお話で、
『急激に巨大になりすぎたものはその成長がピークに達すると、「調和をもたらす」という宇宙の流れによってかならず崩壊、衰退させられる。』(P85より引用)
というお話も聞いていてホッとするお話でした。極端に大きくなりすぎたものは、宇宙の法則によって ちゃんと崩壊させられる…。宇宙はちゃんと調和をとってくれるんだ…と、安心しました。
■あめ的回答■
稲盛さんも斎藤一人さんも、メンターがいない状態で、ご本や先人たちから沢山学ばれてきて、その学ばれてきたことを、今の私たちは学ばせてもらえるわけで、要らぬものにかけてしまう時間を相当ショートカットさせていただけて、生きていく上で(死んだ後も)重要なことを教えていただけて、あぁ、今の時代に生まれられて、なんてツイているんだろうと感じます。あらゆること、問題への答えって、すでに本の中にもう載っているんです。ご本を読んで、問題さっさと解決しちゃうのは時間の節約です。