『55歳壁を乗り越える! 一生使える 脳の鍛え方』 茂木健一郎
『55歳壁を乗り越える! 一生使える 脳の鍛え方』 茂木健一郎

『55歳壁を乗り越える! 一生使える 脳の鍛え方』 茂木健一郎

 

多くの社会人は55歳で役職定年や年収減で、戦力外扱いをされたりしてモチベーションが落ちてしまうそうです。「55歳の壁」と言われていますが、茂木先生は、脳に定年はありません!まだまだ活性化できるんです!とエールを送ってくださっています。

むしろ戦力外はビッグチャンス!!

時間も余力もできるので新しいことにチャレンジができます。

『会社からの戦力外扱いを脳を目覚めさせてくれる、脳がもう一度本気モードに突入するチャンスなんだととらえてほしいと思います。』(p31より引用)

対人関係で悩まれている方は55歳に限らず、どの世代でもいらっしゃると思います。

『では、具体的にどのようにフラットな人間関係を構築すればいいのでしょうか。
そのための方法として私が提案したいのは、1つの場所に居座るのではなく、複数の居場所を確保するということです。
対人関係においてストレスを溜め込んでいる人というのは、ほぼ例外なく1つの場所に居座っていると断言できます。』(p45より引用)

自分にはこの会社しかない、自分には彼しかいない、自分にはママ友しかいない…、いずれも1か所に依存しすぎなのです。茂木先生は、自分の居場所を固定しすぎないと仰っています。

人は1つに依存すると、ちゃんと悩み苦しむようになっているんですね。

このブログ内でも「ドーパミン(やる気ホルモン)を出しましょう」という話題が出てきます。茂木先生の仰る『日ごろからドーパミンを出せているのか簡単に見分ける方法』です。以下の質問

『人生の時間が短いと感じていますか?時間の経つのが早く感じますか?』

「はい」と答える方にはドーパミンが出ていません。

『私たち人間の脳というのは、新しいことに挑戦しているときには、その時間を長く感じるようにできているからです。
その証拠に、小学生のときの45分の授業時間がものすごく長く感じたという人もいるでしょう。
ですが、今45分くらいならあっという間に経ってしまうと感じるとすれば、何も新しいことを学んだり、チャレンジしていないということになるわけです。』(p140より引用)

実は安定のホームに居座るのはリスキーなんです。アウェー、即ちコンフォートゾーンの外に出てみましょう。自分が視野狭窄だったなと他の世界での新しい発見に感動します。コンフォートゾーンを出て痛い目を見ても、それもこれからの人生の伏線です。ムダにはならない経験なので大丈夫!(アウェーに出ておいしい思いだけをしようなんて思っていたら、いいお客さんにされてしまいますよ)

コンフォートゾーン・ホームを出よう!という好例だと思うエピソードがご紹介されていました。茂木先生が鳩山由紀夫さんと「今までの人生で一番嬉しかった日はいつだったのか?」という話になって、それは「総理大臣になった日?」「総理大臣を辞めた日?」…違います。

『正解は、自民党を離党して新しい政党を立ち上げると決めた日、すなわち自民党を辞めた日が鳩山さんにとって人生で最も嬉しい日だったそうです。
それでも、鳩山さんは自分の中でそうしたポストを捨てて、新たな環境でチャレンジをした。つまりは、自分を解き放つ瞬間をつくったということです。』(p198より引用)

自分の殻を破る、勇気をいただけるエピソードです。

■■■あめ的回答■■■

自分にはこのポストしかない!自分にはこの人しかいない!etc…それらは幻想です。条件が崩れたら一瞬で無くなってしまうようなものです。自分にはこのポストしかない!と思っていても、それを外してきた相手はあなたのことをそう思ってすらいないのだから。別の新しい世界は不安もドキドキもあります(ドーパミン出ています!)。自分の残りの人生の可能性を信じて大丈夫です!自分に新しいことにトライするチャンスをあげて下さいね。

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