『頭のいい人が 話す前に考えていること』 安達裕哉
『頭のいい人が 話す前に考えていること』 安達裕哉

『頭のいい人が 話す前に考えていること』 安達裕哉

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頭のいい人が話す前に考えていること [ 安達 裕哉 ]
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元デロイト トーマツコンサルティングでコンサルティング業務をされていた安達さんのご本です。Amazonのレコメンドでもあめちゃんへおすすめで入ってきたり、書店では棚一列にズラ―ッと並べられていましたこちらのご本。コンサルティングの難しいハウツー本なのかなぁ……と、少しハードルを感じつつ、読んでみましたら、もう冒頭から目からウロコ!ですよ。これは会社員でなくても、対 友人、恋人、家族…誰が相手であっても、自分の中に備えておいたほうが絶対お得な処世術が、わかりやすく詰まったご本です。

冒頭で、北野武監督の映画『アウトレイジ』を、安達さんが観たときのお話がありました。

安達さんは、この映画内で、殺されてしまう人たちに共通する特徴に気づきました。

それは、答えを言ってしまいますが‟感情的な人”です。冷静な人間は生き残ったそうです。

安達さんがコンサルで学んだ最重要事項感情的になったら、その時点で負け

『頭のいい人は‟キレること”‟感情的になること”でどれだけ大きな損失を被るか知っています。』(P48より引用)

しかも、怒っているときは、だれでも頭が悪くなるということだそうです。

『怒っているときに下す判断は、まず、間違っていると考えたほうがいいでしょう。』(P47より引用)

誰でも怒っている最中は頭がバカなのです。

頭のいい人は、キレてしまったら後始末が大変だというところまで考えが及ぶのです。

『何かを言いたくなったときほど、逆に口を閉じる。

とにかく反応しない”ということが大事なのです。』(p53より引用)

と、このご本、出だしからすごいんです。小難しい話ではないでしょう?これは心得ておいて得というか、やらかすとホント!ですよ。

言葉は受け取る相手のことを考えるのはもちろんなのですが…

『頭のいい人は「この言葉を使ったら相手がどのような意味にとらえるか」まで想像して言葉を選び、定義が曖昧な言葉は使わないか、言葉の定義をはっきりさせることから始めます。』(P155より引用)

これですね。先回りしておかないといけないんです。※ただし、悪意があって揚げ足をとってくる人をまともに相手をしてはいけませんよ。そんな人には「ごめんなさい」と言ってスッと離れればいいんです。

こちらも、頭のいい対人スキルです。相手の承認欲求を思いっきり満たしてあげるということ。このスキルは、デール・カーネギー「人を動かす」や、実業家の斎藤一人さんのお話でもよく出てきます。相手の承認欲求を思いっきり満たしてあげて相手に得をさせるのです。これは意外と楽なんですよ。たまに、「うわ……この人褒めるの難しいわ…」という人も登場しますが、それこそスキルアップのビッグチャンスです。

■あめ的回答■

これは現代日本版『人を動かす』と言ってもいいかもしれません。300ページ以上あって「ハードル高そう…」と思いつつ、あまりの旨味に、数時間で一気読みしてしまいました。いらぬ揉め事を起こさない、巻き込まれないために、まず心得ておくことが満載です。相手の承認欲求を満たしてあげたら、むしろ相手はこちらの味方やファンにだってなってくれます。

何も考えず、頭の中をタレ流すのは、本当にバカなので、取り返しのつかないことをやらかさない知恵だと言ってもいいです。安達さんは、このご本は「読み返さなくていい本」を目指されたそうです。どの項目もインパクト強いから、その通りかも。

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