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●高齢者専門精神科医 和田秀樹先生のご本です。
あめちゃんも似たようなことを思っていたのです…。それ可能なの???って。「65歳で定年したら世界中の雪山を巡ってスキーを楽しもう」とか「学び直しで大学に入ろう」「自分で起業してみよう」etc…それは今だからそんな夢を口では言えるのです。実際にその年齢で足腰が今と同程度かはわかりません。意欲も衰えているかもしれません。
『もとより、お金は天国まで持って行けません。
その手前、70~80代になったとき、いくら巨万の富があったとしても、それを使って楽しむ体力や気力はどれぐらい残っているでしょうか?』(p21より引用)
『たくさんの高齢者の方々に会ってきたからこそ、確信して言えるのが、「満足そうな老後、幸せそうな定年後を歩んでいる人のかなりの部分が、50代からその準備をしたり、やりたいことを始めたりしていた」ということです。』(p23より引用)
あめちゃんは今年49歳です。49歳の今の自分目線で、65歳で定年した後も体力も意欲も同じままで、そして時間と貯金はたくさんあるから何でもできるぞー!なんて見積もりは甘すぎますね。
『何しろ定年となる60~65歳までの時間は、あと10年ほどしか、ない。
「ちゃんと仕事を……」と、今までどおり滅私奉公したところで、10年も経てばあなたは会社をお払い箱になります。』(p26より引用)
●実は老化が始まるのは肉体面からではありません。
最も危険なのは前頭葉の老化です。これまで何度もこのブログで取り上げてきました前頭葉。いつも同じような生活をしている。感動もないし、とくに意欲もない…前頭葉バカという呼び方を和田先生はされています。その対策には、これまでに経験したことがない新しい体験をすることです。
●前頭葉は50歳前後から劣化が目立ち始めるそうです。そこで、現在居心地のいいホームを出る、コンフォートゾーンを出る。違うことをする、ルーティンを外れる。
新しいことに挑戦しようとしないのが前頭葉バカです
『選挙になると、みんなが損失回避をしたいから、「前職者でいいや」と与党に投票し続けている。別の政党が政権をとって悪くなる可能性があるなら、今のままがいいということです。さらに、損したときのことを考えたくないから、がん検診を受けても、がんが見つかったときのことを考えるのは避けるわけです。』(p99より引用)
●あなたは会社以外に逃げ場はありますか?趣味でも、地域活動でも、ボランティアでもなんでもいいので居られる場所はありますか?
『自分の考えにそぐわない人がいたら、「許せない」とキレるのではなく、「そういう人もいるよね」と受け流しましょう。
そもそもブラック企業たりえるような会社に属しているならば、信じ込む前に「ちょっとおかしいかもね」「他とは違いすぎるよね」と感じ取り、さっさと離れます。
いくらでも、他の道があります。もとより、いい歳して、会社組織なんていう小さな枠の中だけで物事を考えるのはバカげていることを自覚しましょう。』(p150より引用)
■■■あめ的回答■■■
あなたは今、おいくつでしょうか?平均寿命ならぬ平均余命(※最新版は検索したら出てきますよ)因みに2023年時に、50歳の男性で32歳、女性で38歳。もちろん、女性が88歳できれいにポックリいけるという話ではないのですが、当然、みんな死までのカウントダウンは始まっています。残り時間が実際、10年か…20年か…わかりませんが、おそらく、これまで生きてきた年数(50年)よりは短いでしょう。あめちゃんも、残りの人生はもう ありがたいボーナスだ!と思って(すでに両親より長生きしていますので)貴重な時間の使い方、付き合う相手は見極めないといけません。
『最も大切にしたい基準は「その人といて心地良いか否か」です。
ストレスを感じる相手ならば、たとえそれが同僚や同級生でも、場合によっては家族であっても遠ざけたほうがいい。』(p151より引用)
今、とくにやりたいわけでもない仕事、とくに付き合いたいとも思わない人などに、自分のもう限りあるリソースを使わないでいいのです。「いつかやってみたかったこと」を今やってみていいんです。
真面目すぎて、自分どころか他人まで〇してしまいかねない可能性もあるこのご時世。自分のやりたいことに子供のように夢中になっている人は、他人のことで悩んだり構ったりしているヒマはありません。今、大事な友人や家族がいらっしゃるならなおさら、今、あなたがやりたいことをやって幸せに生きずに明日死んでしまったら…「もっと自分の幸せのために生きてほしかった」と悔やませてしまうかもしれません。老後に楽しみをとっておくバカにならなくていいんです。