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慶応義塾大学名誉教授 伊藤裕(いとうひろし)先生のご本です。タイトルの通りですが、老化は負債なので、増やすことも返済して減らすこともできます。負債量が達したらきちんと病気になれます。道理です。
『‟太く”ないと長生きはできません。「太く」生きることが、「老化負債」を返済し続けることです。がんは、誰でもいつでも罹る可能性があると言いましたが、日頃より「老化負債」を返済しようとする人は、そもそも、がんに罹りにくく、また仮にがんになっても、完治する可能性が高いと思います。』(P40より引用)
●あめちゃんは、こちらはまったく知らなかったことなのですが、
『遺伝子の異常で起こる病気はありますが、われわれはほとんど同じ遺伝子を持っています。
遺伝子は、われわれが生きるための設計図だとよく言われますが。そうではありません。生きるための部品のカタログにすぎません。』(p115より引用)
明らかに遺伝子疾患で国の援助を必要とされる方もいらっしゃいますが、みんなほとんど同じ遺伝子を持っているということで、問題は自分がこの世に生まれてから、
どのような経験、生活習慣、環境で生きてきたか
ということで、遺伝子の使われ方が人によって違ってきて、老化が早まったり、病気になったり、寿命が短くなったりするそうです。これは完全に公平な話で救いです。生き方を整えれば大丈夫です。
●実年齢より10歳若く見えるとか、逆に老けて見えるという人はいますよね。遺伝子の年齢(エピゲノム年齢)という指標があります。
『暦年齢は、生まれた年月日で誰でも一律同じように決められています。しかし、それぞれの人はそれぞれの人生を歩んで、さまざまな異なる経験をしているので、その結果、起こるエピゲノムの変化が異なり、エピゲノム年齢が暦年齢と必ずしも一致しなくなるのは当然です。(中略)
そして、その人の老化の度合い(免疫細胞の数、皮膚の状態、脳萎縮の程度、体重など)は、暦年齢より、エピゲノム年齢のほうがより相関することが明らかになりました。』(P131より引用)
暦年齢よりもエピゲノム年齢の方がより老化の度合いを示すということなんです。肌がしわくちゃで黒ずんで、痩せこけてガイコツのようで白髪頭の40代知人の年齢を知らなかった頃に、この人は60代だと思っていました。やはり、ご本人の生き様がにじみ出てしまうのですね。芸能人の方でもいらっしゃいますよね。若々しかったのに、(ご苦労されて)一瞬で老人になったような方。
■■■あめ的回答■■■
生き方が地獄だから終わりというわけではありません。
『PTSD(心的外傷後ストレス障害)はよく知られていますが、PTG(心的外傷後成長)という現象もあります。単なる外傷からの立ち直りではなく、1段高いところに成長できる、強くなれる現象を指します。つらい体験を通じて、ものの見方、意味づけなど、自分の人生にとって何が大切なのかの優先順位、価値感が変換されることです。自己中心的、防衛的な考えから、社会的な価値の受け入れ、利他的になれることがあります。』(p214より引用)
『返済を始めるのに「今さら遅い!」はない!』(P215より引用)
さて、どこから変えていこうか、という具体的なアドバイスは、このご本の本編に詰まっていますので、ご購入の上ご一読くださいね。難しいことはありません。やっぱり、自分の生き方そのものなんですよね。他人が代わりにやってあげることはできないので。