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●空海さん、ミステリアスで冒険心もあって、なにより文章能力が抜きんでていてカッコいい!!とリスペクトしています。あめちゃんは「話す」より「書く」派なので、たくさんのすばらしい文章を生み出せる人憧れます。
●ひろさんは、空海を密教人間=直感的に即断でもって動く人、だと仰っています。
仏になろうとするのではなく、みんな仏の子、仏の赤ちゃんです。空海の密教では目的に執着しません。
『どこまでも、どこまでも、ひたすら歩み続ける。その姿こそが仏だと、空海は考えました。
たとえば、受験勉強を考えてください。大学進学のための受験勉強は、大学に合格することが目的です。合格すれば〈よかった〉となり、不合格になって浪人生活をしなければならなくなれば、「灰色の人生」になります。ですが、大学に進学したいのは、勉強を続けたいからでしょう。浪人すれば、あと一年は勉強できるのです。それをなぜ「灰色」にするのか、それは合格にこだわっているからです。
『大日経』が≪方便を究竟と為す≫と言っているのは、ただひたすら勉強を楽しめばよいという意味です。わたしたちが仏に向かって歩み続けることのできる毎日毎日を、楽しく生きればよい。それが空海の考え方です。』(p31より引用)
今つらくても、つらい毎日を楽しく生きる。受験勉強も楽しくがんばる。あめちゃんは毎朝4時起床で、朝はビル清掃からのスタートです。先日まで42連勤をやりきりました(ブラック企業ではありません)。それでも、このブログも書いています。かなりハードです。楽しくがんばるのが密教人間の生き方です。なにがあろうと現在を楽しく生きること。いいですね♪
●こんな感じで、このご本は空海の生きてきた歴史的背景も交えつつ、現代的にとらえるとどういうことか?をひろさんがわかりやすく解説してくださっています。
『未来のことは、人間がいくら考えても分かりません。「下手の考え休むに似たり」と言われていますが、ならば考えないほうがよいのです。直感的に〈こうしたい……〉と思えば、そうすればよいのです。ただし、大事なことは欲をかかないことです。〈こうあってほしい……〉と思えば、その邪念によって運が悪い方向に向かいます。人間は純情な心のままに動けばよいのです。そして失敗したときは、さっぱりとあきらめればよいのです。それが密教人間の動き方です。そして空海は、そのような密教人間でした。「流れ」に乗っていればいい。そうすると自然に運命が拓けていきます。』(p51より引用)
密教人間は決断も早い。あれこれ熟慮したところでやってみないとわからないことはたくさんあります。やってみたからこそ分かる!ことが学びになります。私たちは仏の赤ちゃんです。トラの赤ちゃんだって「トラ」です。仏の赤ちゃんである我々も仏です。
『これまでわたしたちは、仏教とは「仏になるための教え」だと思ってきましたが、空海によると、仏教とは「仏をまねて生きる教え」なんです。それが空海の密教(真言密教)の特色なんです。』(p77より引用)
●最澄の天台宗からは、良忍、法然、親鸞、道元、日蓮、一遍といった仏教界のスターが輩出されていますが、空海の真言宗からは出ていない。真言宗からは出てくるはずがないという、空海のオンリーワンっぷりも、あめ的にはリスペクトです。空海カッコいいですね!
■■■あめ的回答■■■
空海の密教では、目的に執着しません。目的に向かって歩み続けることが要となります。目的に執着して、しんどくなっている現代人にとても合っている教えなのではないかと思います。
密教人間を生きることは、仏の赤ん坊として生きることです。
『そうなんです。仏の赤ん坊は、うれしいときには笑いころげ、悲しいとき涙を流せばよいのです。それができるのが密教人間だと思います。』(p199より引用)
いつか仏になるといった高尚なゴール設定をしなくても大丈夫!無茶なゴール設定よりも、病気でも、多忙でも、つらくてもなんでも今を楽しく生きればいい。言い訳や、やらない理由を並べ立てなくても大丈夫!パッパとタスクをこなせばいいだけです。えっ、むしろそれ、楽しくない?と思うあめちゃんです。