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禅僧の南直哉(みなみじきさい)さんのご本です。帯に「辛口住職が指南する新・生き方論」と書かれています。決して、耳障りがいいだけでなんの答えにもなっていないという曖昧なご本ではありません。もっと本質を見てピンポイントで響く内容となっています。ふんわり言われてもわからないことは、ぜひとも明快に言っていただいたほうが腹落ちしますからね。
『助言を受けるときに一番大事なのは、解決策を教えてもらうことではありません。自分の問題が明らかになることです。』(P137より引用)
●多くの方が抱える「人間関係問題」。あなたも想うところありますか?そもそも論ですが、南さんは、
『このとき大事な視点が、家族から国家まで、どんな集団であっても、人間関係の基本は「政治」だと考えることです。つまり、すべての人間関係の底には「利害関係」と「力関係」が働いていると見とおすのです。』(P120より引用)
と仰っています。家族=愛とは言い切れません。南さんが仰るに、家族でも利害関係が絡んだ政治です。「こうしたら愛してあげる」「ほめてあげる」=「取引」がされていたりします。「ほめる」というのは、相手を操るのにかなり有効な手段でもありますよね。いやらしい話ですが実際そう使われたりしますから。みもふたもない訳ではなく、南さんは「淡い関係」の人をつくることをオススメされています。淡い関係とは、
『気心は許せるけれど、日常的に会うわけではない。なんとなくウマが合って適度な距離感があり、信頼できる関係。』(P175より引用)
ということです。ローランドさんが「仲が特別いいわけではないけど信用している」という方に、ご自分のスマホのロックを頼んでいるというお話をYouTubeで聞きました。信用しているけれど、そんなに入ってくるわけじゃないような距離感はストレスフリーで良いですね。淡い関係の人は、問題が起きていない普通のコンディションのときに探しておきましょう。
『ただし、信頼できる相談相手ではあっても、しょせん他人だと思っておくことです。過剰な期待をせず、話ができてよかったなと思う程度の気持ちで会うほうがお互いに負担がありません。』(P177より引用)
これは、一番上↑の引用が答えとなりますが、相手に解決策を教えてもらおうとしないことです。
お相手さんも、相談(ネガティブな話)は、うっとおしいと思ったりします。人間(凡夫)ですから。
●「人間みんなポンコツ」(茂木健一郎先生)「みんなチョボチョボや」(出口治明さん)というお話は以前載せました。
人間「怒り」というのもあるあるですよね。
『ついカッとなってしまうのは、「怒ればなんとかなる」といった妙な思い込みがあるからです。冷静になれば、いくら怒鳴っても相手は萎縮するか反発するだけだとわかるでしょう。』(P142より引用)
『そもそも人が怒るのは、「自分が正しい」と信じているからです。
(中略)
「自分の言っていることはどんな場面も正しい」と思い込むのは、仏教からもっとも遠い感情です。』(P144より引用)
あめちゃん、怒り狂っている友人を見て、正直、バカすぎて笑いがこみあげてきたことが少し前にありました(※本人の前では笑っていません)。今、メガヒットしている安達裕也さんのご本の中で「人間は怒ると頭が悪くなる」という解説がありました。自分はやらかさないように注意しましょう(その後の、始末が大変になりますから。リスキーですよと、頭のいい人は考えられます)。正しい損得勘定。
■あめ的回答■
「あ、こうしたらいいんだ」と、目の前がパッと明るくなる名回答が色々載っています。重く考えていたけど、そんなことでいいんだ…と思えたら救いがあります。実際、生死に関わること以外は小さなことである…と、世間的に言ったりもしますが、1のことを100にとらえて大騒ぎしないで、そのままのサイズで見られるようにしたいものです。
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