|
|
●茨城県かすみがうら市無相庵・菩提禅堂堂主 形山睡峰さんのご本です。形山さんのお言葉をちょっとお借りしまして皆さまにも気をつけていただきたいことがあります。
『携帯の情報など、情報といえるようなものではない。膨大な情報の一部を断片的に載せているだけのものである。むしろ、そんな細切れの情報を見て、社会や人間のことを知ったつもりになっていることの方が危うい。いよいよ考えられなくなっているだけである。このことは、彼らに質問してみればすぐ分かる。情報の中身については何も知らない者が大半なのである。』(p43より引用)
『情報を得るだけで、考えることがなければ、それは人間ではない。人間は、考えることで他の生物との違いを証してきた者だからである。』(p43より引用)
ここは注意していただきたいのですが、このブログを読んで、紹介していますご本を「読んだ、わかった」という気分で終わらせないでください。このブログをきっかけにご縁できれば幸いですが、現物のご本を手に取って読んで、あなたご自身と著者との対話をして自分の血肉として、これからの人生に役立てていただきたいです。
●逃げない自由(p78)という項目があります。何でも思い通りに自由にできて、他からの制限もないと、もっと自由になれるでしょうか?
『しかし、人々の思い願うことがすべて実現されるようになれば、すぐに人類は滅ぶだろう。他人の願いと自分の願いが異なる場では、互いに衝突して争うほかなくなるからである。
為政者が自分の思い通りに為せば、国は乱れて殺戮が日常化することは、現代にも見ることである。なかなか人の思い通りにならない世界だからこそ、我々は今日まで存続し得てきたことに気づかねばならない。』(p79より引用)
制限ナシ!は、かなりつらいですよ。あめちゃんは、この書評記事、本一冊をノート1ページに書き出したものをPCで打っています(ご本によっては2ページもたまにありますが)。「1ページ以内」と決めないと、さすがに1冊のご本にノート10ページも20ページも書いていられません。制限があるからできるんです。
「おいしいものを腹がはち切れるほど無限に食べていいよ」と言われても、我利我利亡者じゃないんだから(BY執行草舟さん)節度を識りましょう。欲がいちいち全部叶わないことに感謝です。
●ものごとは道理だということも救いです。
『たとえば、動物は嘘をついたことがない、狐や狸はだますようにいわれるが、それは人間の勝手な思いこみが外れたことを、動物の所為(せい)にしているだけである。もし、猫が空を飛ぶようなことでもあれば、「お前は嘘つき猫だ」といってよいと思うが、そんな不正直な猫はいない。
山や河や大地にも嘘はない。大自然は与えられた環境をあるがままに受けて、一つとして嘘偽りを行じたことがない。されば、そんな嘘のない環境に囲まれて生きる人間だけが、嘘偽りで生きられるはずはない。』(p184より引用)
わざわざ自分を嘘つきに仕上げなくていいんですよ。嘘をわざわざ自分に着せて、他の人に信じてもらおうとしても自分を苦しめるのがオチです。嘘偽りの姿では生きていけなく、ちゃんとこの世はできているんですね。
■■■あめ的回答■■■
レベルが高くて難儀したご本です。執行草舟さんは、自分でよくわかる範囲のやさしい本ではなく、手強い本を読みなさいと仰っていました。このご本は、かなり手強かったです。
最期、p191~192で、このご本の究極のところ(神回答)が書かれていました。ここには載せませんので、その神回答を体験していただきたいです。くれぐれも、このブログを読んで「この本の内容は解った」という気分にはならないでください。著者との対話を体験して、ぜひとも礎となるチャンスを掴んでください。
