『生きる力 森田正馬の15の提言』 帚木蓬生
『生きる力 森田正馬の15の提言』 帚木蓬生

『生きる力 森田正馬の15の提言』 帚木蓬生

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生きる力森田正馬の15の提言 (朝日選書) [ 帚木蓬生 ]
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作家で精神科医の帚木蓬生(ははきぎほうせい)先生のご本です。100年前の森田正馬先生の森田療法を聞いたことはある程度で中身までは知りませんでしたが、内容はすごい!すばらしい!これは神経症の患者さんに向けて考案された療法ですが、帚木先生は普通の人も取り入れたほうがいいと仰っていることに同意します。普通の人も、ヤル気が出ないとか、嫌なことがあってとらわれているとか、日常でいくらでもありますよね。そのような時に誰でも使える方法です。

本書では森田療法での考え方を15の項目で挙げています。その中でも目的本位といものがすごい!ヤル気がなくても、嫌なことを引きずっていても、とにかく動く、働く、手足を使うということです。

『悩みや心配は、五分以上頭の中でひねくりまわしてはいけません。五分たったら、身体を動かし、何でもいいですから、手を出すのが一番です。
身を忙しくしていると、脳はもう悩みません。忙しくしている目前の事柄に注意を向けなければならないので、脳は忙しくなり、悩んでおられなくなります。
忙しくしているうちに、心配の種は自然に尽きるか、良い方向に向いてくるはずです。』(p46より引用)

森田先生は、神経症で入院している患者さんたちに、色々な日課を言いつけたそうです。本当に人間はヒマだとロクなことを考えないし、ロクなことをしません。

『考える自分が出現したら、さっと離れるのが一番です。考える暇があったら、外相を整える。目の前にあるさまざまな〈仕事〉〈雑用〉に手を出す。次々と手を出す。そのうちに、考えていないのに、外相を整えた産物として、考えが生まれ、内相が整うのです。』(p61より引用)

心をアテにしてちゃいけないのです。いちいち心(ヤル気も含む)をアテにしていたら時間ばかりダダ漏れです。ヤル気はなくとも手足を動かす。ダラダラし始めたら別の仕事をする。「ここで5分休もう」としなくて大丈夫です。仕事を切り換えるその瞬間に脳は骨休めをしているのでいちいち休憩を入れなくて大丈夫!なのだそうです(帚木先生談)。休みグセが付いてしまうと掛け算ですよね。あめちゃんの元知人で物書きの人で「充電期間に入ります」と言って、充電期間8年目突入の方がいます。あめちゃんは「それって、漏電ダダ漏れじゃない?!」と思っていても言ってはいません。

『働き者は、得をします。働き者というだけで、信頼され、物事がうまくすすむようになります。』(p46より引用)

物書きなら、ヤル気が出なくてもとにかく書くのみです。それしかないのです。あめちゃんもこのブログの記事は、実はヤル気では書けないのです…。ヤル気では無理なんです。ただ手を動かすのみで、書いたこともほとんど覚えていません。潜在意識には入っているので、どこかしらフックがかかって過去の記事の引用などは時折出してはいますが。ヤル気なんて、そもそもアップダウンが激しいからアテにしてちゃ危険です。

15の項目はありますが、もう一つ挙げておくと、あるがままということです(※スピリチュアルではありませんよ)。

『人生の途上では、何度も何度も行き詰まる瞬間が訪れます。ニッチもサッチもいかないときの、最良の解決策は、「あるがまま」です。』(p180より引用)

例えば、大勢の人の前でスピーチをするときの「恥ずかしい」という想い。「恥ずかしい」は「いけないこと」として排除、ジャッジしなくていい。恥ずかしくて当たり前じゃん、でいいのです。それがあるがままです。

■■■あめ的回答■■■

初めて読む森田療法のお話が帚木先生のご本でよかったです。メンタル不調の方はもちろん、普通の方の日常の悩みにも使えます。

『実は、〈素直〉の反対は〈いいわけ〉なのです。』(p64より引用)

メンタリストDaiGoさんが、「人は言い訳を考えるときに脳がクリエイティブになる」と仰っていたことがありました。みんながみんな「言い訳の天才」なのです。でも、そんな天才になって何か得をするの?だから、働き者は得をするのです。(ブラック企業で搾取されてはいけませんよ。ブラックは会社側にも罪を重ねさせないためにも、親切心で辞めてあげましょう)

悩む、落ち込むというときは、とにかく体を動かしましょう。じゃぁ両足がない人はどうなんだ?と揚げ足をとらなくても、両足が無くてもお仕事をされている方はいらっしゃいますので、やらない理由捜しはしなくても大丈夫です。

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