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東洋思想研究家 田口佳史さんによる渋沢栄一さんの思想をわかりやすくかみくだいたご本です。松下幸之助さんや木下藤吉郎さんのお話なども引用されています。『論語と算盤』論語とは即ち「道理」で算盤とは「商売・ビジネス」を指します。
道理とビジネスは切っても切れない関係
を指しています。道理ってなんだろう?とぼんやりとしかわからない方も多いと思います。法律に則るとかビジネスの時流に合っているというレベルの話ではなく『宇宙の法則』レベルのことです。話がダイナミックすぎますか?お天道様なんて信じられませんか?しかし、自分の力ではどうしようもないことのほうが圧倒的に多くはないですか?それが宇宙の法則によるものだからです。
■道理とビジネスが切っても切れない関係なら、道理をしって、それにそってみたほうが得なんじゃないですか?
■自分は今苦しいから逆境の乗り越え方を渋沢栄一さんに学んでみたい。
■相手のためと思ってやったことが、どうも相手の役に立たないどころか足を引っ張っているような気がしてきた。
…など思ったことがあるかたはもちろん、仕事、人間関係、そもそもの自分の生き方、自分の軸などにお悩みのかたにもヒント(というか答え)満載のこちらのご本は「よし!やろう!大丈夫!」って勇気がいただけますよ。
『この先で渋沢は「自然的逆境であるならば、それは仕方がない。人間の力でどうにもならないのであれば、甘んじて受け入れるしかない」と語っています。むしろその方が「心穏やかに、落ち着いていられる」というのが渋沢のスタンスです。』(P166 より引用)
渋沢さんは人為的逆境のほとんどは「自分が引き起こしたことだ」とおっしゃっていて、稲盛和夫さんの『心。』のご本でご紹介した「自分の心が呼ばないものはなにもない」というお話と同じですね。
●論語の「~四十にして惑わず。五十にして天命を知る~」の文をご存じの方も多いと思います。四十にして惑わずとは、40歳になるに及んで初めて立志が完成したという意味だそうで、ガチで今のあめちゃん状態です(このブログめっちゃ充実させますよー)。五十にして天命を知るとは、即ち「天とつながる」ことだそうで、わくわくしますね。田口さんは60歳、70歳のところは付け足しのようなものとはおっしゃっていますが、いやいや「六十にして耳順う(したがう)」というのは、この時期から人格形成に力を入れるということだそうで、
『いやなことにもあまり歯向かわないで、「そうか」とうなずくぐらいの度量の広さを持ちなさいと言っている。』(P108より引用)
といった意味合いを出されていたのですが、これができたらばパーフェクトすぎますよね。人間できすぎ。
●これこそが道理ではないでしょうか?!と先にツッこまれそうですが、あめちゃんがキモだと思うところは、
『論語を読んで、ものの道理をどんなに理解したところで、自分の行動に昇華させなければ、それはただの知識で終わってしまいます。』(P90より引用)
「論語読みの論語知らず」という言葉がありますが、自分で行動に落とし込むことが要です。
『「道理」と「事実」と「利益」は必ず一致する』(P84より引用)
と、大きく書かれていました。わざわざ「道理に逆らう実験をやってみよう!」なんて怖いことする必要はありませんからね。天意にそっておけば、むしろ楽に生きられますよ。
■あめ的回答■
今のあめちゃんにもアドバイスいただいているありがたいご本でした。『道理(天の法則)』と『商売・ビジネス』は切っても切れない関係であるというのは心得ておいた方がお得です。あとはですね、『軸を持っている』というのはものすごい強みになりますよ。軸といっても、自分の意見に固執した「我」ではありません。軸がないひとのブレようはすごくて、ちょっと反論されたりしたら、必死になって相手を攻撃して自分を守ろうとするのです。「軸」かぁ……あめちゃんもメンタル豆腐なのでメソメソするので「軸」を立てるために、まずはご本から学んでゆきます。