『気持ちが折れない 禅の習慣』 桝野俊明
『気持ちが折れない 禅の習慣』 桝野俊明

『気持ちが折れない 禅の習慣』 桝野俊明

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気持ちが折れない禅の習慣 [ 枡野俊明 ]
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曹洞宗徳雄山建功寺住職、多摩美術大学教授、庭園デザイナーの桝野俊明さんのご本です。あめちゃんが日々、抜け落ちてしまっていたことを気づかせてくださった一冊です。

作業をしていて、気があっちこっちに飛んで心ここにあらずは、あるあるです。

『もちろん、やるべき仕事の全体量を把握しておくことは必要です。しかし、実際に作業をするときは、とりかかっている仕事に集中することが大切なのです。』(p72より引用)

人は一度に、一つのことしかできないのです。』(P72より引用)

『「一行三昧(いちぎょうざんまい)」

一つのことに専念せよ、そのことに打ち込みなさい、という意味です。』(p73より引用)

心があちこち飛ぶのって、実はしんどいですよね。クタクタになるだけで得るものは無い、みたいな。それどころか、ついつい考え込んでしまう。本当は頭カラッポ「無」の状態でいいくらいなのに考え込みすぎていたりします。禅即行動という言葉もあります。まずは、やってみて結果を見てから悩めばいいんです。悩んでいることで、行動している気分になっていてはいけません。

当然、健康のために規則正しい生活習慣をもつことは必須です。お釈迦様は「生老病死」の四つの苦しみ=「四苦」と仰っています。そのどれもが思い通りにならないから苦しむのですが、

『禅は、どうにもならないもの、思い通りにならないものは、「放っておきなさい」と教えています。』(P181より引用)

これは病気をしても治療をしないという意味ではありません。病気になった自分をそのまま受け入れるということです。枡野さんのご友人の板橋興宗(いたばしこうしゅう)禅師がガンを発症されたときに、

『がんになったのだからしかたがない。これからは、がんと仲よくやっていくよりないな。仲よく、仲よくだ』(p182より引用)

という内容のお手紙を枡野さんが頂いたそうです。病気を受け入れてこれまでと同じ生活(坐禅や作務)を続けられたそうです。凡夫のあめ的には、病気とは、これまでやってしまった生き間違い(生活習慣や食事)を改めるビッグチャンスとすら思います。

それでも、どうにもならないもの、他人のこと、天気のこと、…あなたが思い通りにしようもないものは放っておいていいんです。あなたひとりで責任を負うことなんてできません。なんとかできる!!と思うのは傲慢です。もう手放していいんです。

陰徳を積む」ことが大事だと、これまでも色々なところで出てきました。わざわざ知られたらもったいないのです。善行をわざわざ自分で言いふらすのは、それ自体が残念な姿です。自分がやった善行は、サッと水に流してスマートに。

■■■あめ的回答■■■

良寛さんの有名な言葉です。

『災難に逢う時節には、災難に逢うがよく候』(p173より引用)

避けようがない災難であれば受け入れるしかありません。山川宗玄さんのご本でも「お金がなくて食えないなら食わなきゃよろしい」というお話がありました。それで腹をくくったら案外なんとかなるものなのです。今の日本では山ほど捨てられている食料がありますし、本当に骨と皮だけで飢え死にする事態にはそうそうなりませんが。「災難」の閾値は大昔よりも下がっていて、1食抜きだけでもおおごとのようにする人はいるかもしれません。身近でささいなことですら「これじゃ生きられない!!」とパニックに簡単になってしまう側面はあると思います。

あめちゃんの友人で、夏に急遽セルフでエアコンクリーニングをするにあたって、たった30分程度エアコンが止まることで大パニックで発狂している人がいました。閾値低すぎるやろ……(;’∀’)

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