『森永卓郎流 「生き抜く技術」 31のラストメッセージ』 森永卓郎
『森永卓郎流 「生き抜く技術」 31のラストメッセージ』 森永卓郎

『森永卓郎流 「生き抜く技術」 31のラストメッセージ』 森永卓郎

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

森永卓郎流「生き抜く技術」–31のラストメッセージ (単行本) [ 森永 卓郎 ]
価格:1,870円(税込、送料無料) (2025/4/13時点)

楽天で購入

 

 

これまで自分が思っていたものとなのだということがたくさん書かれていて、新鮮で斬新でした。森永さんはガンを公表してから、たくさんのひとたちから、サプリメントやニンニク、きのこ、得体の知れない液体や薬品など、色々なものが送られてきたそうです。多くの人は善意からだとは思うけれど、「お礼を直接本人に返す必要はない」と森永さんは仰っています。

『たとえば、ガンの治療に役立つサプリに関しては、それを分類整理して、世間ではこんなことが信じられている、ということを書籍や雑誌記事で公表した。つまり、個人に還元するのではなく社会に還元したのだ。』(P217より引用)

個別ではなく、もっと大きな視野で。

『もしお返しすることを優先すると、私はその人の仲間になる、あるいは派閥に入ってしまうことになるからだ。』(p217より引用)
『助けてもらった人にお返しすると、不必要なつながりが生じてしまう』(p219より引用)

森永さんはガン告知で、さらに自分の持ち時間が有限であると改めて痛感されたのだろうなと思います。漫然と生きていたら、自分の大切な『時間』配分を考えたりはしません。森永さんには「誰とも共闘しない」というポリシーがあります。

『それは独りぼっちになるということではない。誰とでも公平に、そしてオープンに付き合うということだ。
そもそも、仲間を作るということは、「仲間外れ」を作るということにつながりかねない。
また、仲間を作るということは、自分の時間を縛られることにもなる。』(p208より引用)

ホントそれと思います。以前ローランドさんがYouTubeチャンネルで、名刺に連絡先を載せない理由を「無用な人間関係が増えるから」と仰っていたのを思い出しました。誰とでも公平にフラットに付き合っていれば「この人が特別!」という依存にもなりません。「このお友達でないとダメ!」なんて依存はリスキーです。不要な人間関係はきちんと「スーッ」と断捨離するのが吉です。

森永さんのお話でインパクトがあったのは、『「ブルシット・ジョブ」とは、いますぐ縁を切る』(p52より引用)です。

「ブルシット・ジョブ」=「クソどうでもいい仕事」

のことです。人生最大の損失とまで森永さんは言い切られています。以前、ガネーシャ様のお話で「仕事を間違えたら一生を棒にふるで」とあったのですが、ほんとそれです。

『結局、仕事というのは、好きなことならいくら働いてもストレスにならない‟天国”と、1時間働いたら苦役になる‟地獄”に明確に分かれるのだ。』(p88より引用)

自分も嫌すぎるし、適職でないなら、その席を「好きだし得意だよ」という人にどんどんお譲りしましょう。あめちゃんはブルシット・ジョブを自分がやることによって、本来その席で花開ける(適職の)人の仕事を自分が奪ってしまっているとすら思います。土俵を間違ったなら「どうぞどうぞ、他の人がやってくださいね」とスッと席を譲ります。

『むしろ、本質的な問題は働き方の問題ではなく、「仕事がつまらなくなっている」ことだ。
楽しい仕事をしていれば、時間は気にならない。』(p94より引用)
『とにかく、政府がやるべきことは、労働時間を規制して労働者の休みを増やすことではなく、ブルシット・ジョブを規制して労働時間が気にならない仕事を増やすことだ。』(P95より引用)

あなたがイヤイヤ文句を言ってやっている仕事を、喜んでやりたがっている人が世の中にはいるのです。その席をスマートに譲ってあげていいんじゃない?と思うあめちゃんです。「イヤでもやらないといけないの。他に仕事がないから」って、すでに視野狭窄です。世の中には大量の会社、お仕事あります。あなたの力を欲しがっている人も必ずいます。イヤな所で、あなたの貴重な腕や時間を浪費しないでいいんです。

■■■あめ的回答■■■

他人とはこう付き合わないといけないとか、会社(社会)ではこうしないといけないとか、苦しい視野狭窄(思い込み)をとっぱらってくれる、心が軽くなって、1歩進めるすばらしいご本です。森永さんが「命には限りがある!」時間も労力も自分の大事なリソースを無駄にしちゃいけないよ!って最期に教えて下さいました。

スマホぽちぽちで時間をザルにしないで、きちんと主体的に良質な情報はこのご本代1,870円(税込み)を払って取りにいかないと。このご本での授業料が、この値段は安いです。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村