『怒らないこと2』 アルボムッレ・スマナサーラ
『怒らないこと2』 アルボムッレ・スマナサーラ

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アルボムッレさんは「人間の本性は「怒り」です」と仰っています。

『本性は、人の噂ばなしや欠点が知りたくてたまりません。そんな本性にもどったら破壊・失敗です。』(p226より引用)

なので、怒りでやることは何でも失敗します。人間は怒りやすい生き物なので、強引にでも怒りの反対の気持ち「慈しみ」を植え付けないとうまくいきません。

もし怒ってしまっても、それ以上怒りに「考える」という燃料を与えないでください。人間の本性は「怒り」なので、いとも簡単に燃えます。周りの人たちも「この人とは関わらないでおこう」スーッと逃げていきます。本性が「怒り」なのでゼロのすることはできませんが、それ以上の燃料を与えず「止まる」ことはできます。

『この「止まる」というのは理性にもとづいた行動です。人は皆、怒りがこみ上げるとやけに行動的になるのです。ふだんは動かない腰が重い人であっても、怠けものであっても、怒ったならば行動的になってしまうのです。これが放射線を浴びる(被爆する)よりも危険なのです。この真理はほとんど知られていないので、「怒ったら止まるんだよ」とわざわざ教える必要があるのです。』(p132より引用)

「自分の思うようにいかないな…」と悩むことも怒りなのです。自分のことですら思うようにいかないところに、さらに、他人が自分が思っているように言ってくれない、動いてくれない、で怒りをパワーアップさせているのです。

『希望どおりにいかないことこそ「当たり前」なのです。「希望」とは、「自我」ができもしない、あり得ないことを思うことに過ぎないのです。「希望とはあり得ないのだ」とわかることは、かなりレベルの高い智慧です。』(P176より引用)
『そもそも、思ったとおりにものごとが動くと期待すること自体がおかしいのです。』(p229より引用)

世間は怒りへの誘惑に満ちています。

『欲より怒りのほうが根本的なのです。世の中では欲に目がくらんでいる人々よりは、怒りに目がくらんでいる人々のほうが多いのではないかと思います。』(p54より引用)

欲しいもの(人)が手に入らないことも結局は怒りにつながるわけですが、欲も怒りもゼロにはできません。なので、自分が管理できる程度、手にあまらない程度にするんです。「欲しいものはいくらあってもいいの♪」では自分の管理能力を超えてしまいます。なんにせよ、自分で管理できる範囲で。キャパオーバーしている分はスッと手放す。

■■■あめ的回答■■■

「怒り」への誘惑なんて、日常あちこちに転がっています。自転車とぶつかりそうになった、座ろうと思っていた席に割り込まれてしまった、宅急便の人がインターホンも押さずに不在伝票だけ入れてきたetc…

『動物も攻撃したり戦ったりしますが、敵を全滅させようとは思わないのです。犬にしても、負けた犬は腹を見せて喧嘩は終わりです。勝ったほうが「俺はえらいとわかったでしょ?じゃ、そういうことで仲良くしましょう」ということで、それ以上はやりません。
しかし、人間は学ぶことによって、動物にはできないことができます。』(p110より引用)

本性のまま怒っていたら人生をダメにします。幸い、このような良書がたくさん本屋さんで手に入るのです。先人たちもたくさんの失敗をしてきました。バカをやらかす前にご本で先回りをして先人たちのお智慧を自分にそなえておくのです。怒りをまき散らしてバカをやらかすと、そのコミュニティーには大変居づらくなります。

斎藤一人さんが仰っていました「今の時代は、本も読まないでやっていける時代じゃないよ」と。大人の世界は先回りしてカンニングがし放題なのですから。

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