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アメリカの片づけコンサルタントをされているブルックスパーマーさんのご本。ブルックスさんが美大生のときに指導教授から『作業場の整理整頓を心がけて美意識を高めよ』と教えられたことが片づけ意識を芽生えらせるきっかけとなったそうです。『散らかった部屋』は自分の内面を現しているとは聞いたことがあるんですが、散らかったもの(もしくは押し込んでいるもの)それぞれに込められた背景、エピソード……それが問題だったりするんですよね。ブルックスさんが、本とか服とかトロフィーとか…それぞれに『それをなんで溜め込んでしまうのか?』というその人の心の闇に光をあてて溶かしてくれますよ。
■そもそも……モノを手に入れると、なぜ嬉しいのでしょうか?
■要らないし、取り出して見たりすることもそうそう無いんだけど、手放せない思い出の品物を処分するふんぎりが、つきそうでつかない。
■頭では、要らない、処分したい、いっそ誰か持っていってくれ!とか、思っちゃうけれど、行動に移せるところまでの強い動機が、いまいちわきあがらない。
……など、お悩みの方へ、ブルックスさんがやさしく手助けしてくださるご本です。
まず、■1つ目。そのモノが欲しくてたまらなく、手に入っていないことを苦痛にすら感じます。どうして手に入ったらそんなに嬉しいのか?ブルックスさんの答えがこちら。
『しかし、その喜びの本当の理由は、モノを手に入れたことによるのではなくて、欲しくてたまらないという苦痛から解放されたことによるのです。言い換えれば、モノの恩恵を得た喜びではなく、欲求不満を解決できたことの喜びです。』(p40より引用)
何かが欲しくても手に入らない状態は不快なものです。手に入ったときの快感の体験は皆様も味わったことはあるでしょう。欲求不満からの解放……言い得て妙ですね。
■2つ目も、なかなか根深い問題です。ブルックスさんは思い出が現実になることは絶対にないと、前置きをされた上で、思い出の品物を手放せない心の中は、こういうことだと仰っています。
『だから、モノを捨てると、初めてそれを手に入れたときの喜びまで捨てることになるように感じてしまうのです。
その思い込みは恐怖心に根ざしています。幸せがめったになく、もう二度とそんな喜びを経験することはないという思いから、モノに必死でしがみついて思い出を大切に保存しておこうとしているのです。』(P77より引用)
要は、不幸グセがついてしまっているのかなぁと感じました。
『過去はすでに本来の新鮮さを失っていることを認識しましょう。』(P76より引用)
鮮度が落ちた…もはや輝きを失ったもの……。そういえば、ゲッターズ飯田さんが、卒アルも捨てるといいよってお話をされていたのを思い出したのですが、卒アルって、みんな酷い写真ばっかりだし、芸能人の卒アル流出とかに使われて、もう嫌がらせの悪魔のアイテムだなぁとすら思います(笑)
■あめ的回答■
「どちらかというと、捨てたほうがいいのかもしれないけど、処分にはふみきれない」という難しいものだからこそ悩む…というのはよくわかります。精神科医で作家の斎藤茂太先生(通称モタさん)が、昔こうおっしゃっていたのが今でも印象深いのですが、『捨てたら後悔するかもしれない。でも、後悔したっていいじゃないか。』ってお話がありまして。このセリフかなり気に入っていて、あめちゃんもあるとき「後悔したっていい!」と思ったらバババー!って捨てられました。みもふたもないかもしれませんが(笑)
もちろん、ひとつ ひとつ納得して処分することは大事です。なぜ、その(特定の)モノを捨てるのを迷うのか?という根っこの部分を解決させることは大事だからです。でないとリバウンドもしちゃうでしょう。
こちらのご本には、色々な症例が載っているので、自分の悩みとマッチするもの、読んで見つけてみてくださいネ。