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かっぱさんが大好きな高校野球……そして長崎の創成館高校……長崎の高校野球には、かっぱさんの大好きが詰まっています。今回は創成館高校野球部 稙田龍生監督のご本の紹介です。(川原君、峯君、松山君、杉原君、野口君、七俵君らの活躍した甲子園の録画DVDは保存版です)
野球小僧ではない あめちゃんですが、野球の名将は 野球をよくわかっていない人にも通用する名言が多いのは知っています。稙田さんのご本を読みながら、そういえば あめちゃんが超リスペクトするノムさんは「高校野球の監督は夢であった」と仰っていたことをふと思い出しました。(『なぜか結果を出す人の理由』野村克也)ノムさんも、選手を『 育てる 』という気質の強い方でしたね。以下、稙田さんの この投げかけなのですが…
『それに継投の場合、ピンチで交代させてしまうことが人間教育的に果たして正解なのか。人間としての強さを養うことができないのではないか。チームとしてピンチを乗り切ったとしても、それはあくまでチームとしての成功体験であって、個人の経験値としては蓄積されていないのではないか。また、危機を迎えても「他者が助けてくれる」という考え方を助長してしまうことにも繋がるのではないか。』(P152より引用)
この考え方が、プロセスを重んじられたノムさんも同意されるだろうなと感じました。↓こちらのお話も「おおっ!」と思ったのですが、
『私が繰り広げたいのは「負けない野球」である。試合に敗れる時は、必ずと言っていいほどミスが絡む。逆に考えれば、ミスをしなければ勝利は向こうから近づいてくる。だから打力以上に投手力や守備力を磨いていけば、どんなチームとも対等に戦うことができる。』(P139より引用)
これは、コンサルタントの堀紘一さんも近いお話をされていて、
失敗の確率を減らすことで
成功の確率が上がる
というものです。それで、あめちゃんが、さらに!!!感心したお話がですね……
『高校野球は共存共栄で成り立っている。それぞれの地域にも、甲子園を目指す野球部を残さねばならないのである。幸いなことに創成館は県外のルートも確立されており、選手の獲得に苦労することはない。それなのに県内の有力選手を青田買いしていては、地域によっては野球部存続の窮地に立たされる学校も出てくるだろう。』(P132より引用)
稙田さんは、県外出身の子が創成館を卒業して、大学を出て再び長崎に戻ってきて、就職する……というところまで、長崎県全体のことまで想っていらっしゃるんです。実業家の愛沢えみりさんが、
本物のトッププロとは業界全体のことを考えられる人のことだ
と、仰っていたのを思い出したのですが、
稙田さんは長崎県全体の高校野球、そして、長崎県そのものにも心を配られていて、まるで長崎に舞い降りた大きな美しい種のような方ですね。
最後に、かっぱさんが、すごく響いたと言っていたのが、
『「甲子園がすべてではない」と生徒に話している指導者は多いと思うが、やはり高校球児である以上は、そのほとんどが「甲子園だけがすべて」と思ってやっている。』(P233より引用)
もちろん、代替なんてききやしません。代わりのものに、本気になんてなれません。
横浜高校の渡辺元監督も「甲子園がすべてと思って3年間やり続けることで、人間的に成長できるんだ」と仰っているそうです。
という訳で、今回は、かっぱさんの大好きな『高校野球(しかも長崎♪)』の題材でしたので、いつもの書評より熱量高めでお送りしました。
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