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早稲田大学名誉教授 加藤諦三先生のご本で、生きていくことの苦しみの本質はかなり明かされてきました。自分の人生を生きていないから苦しむ、ということ。他人さんの土俵におじゃまして苦しんでしまうということ。自分の人生ではなく他人の人生を生きてしまっていることに気づけない。
『アルコール依存症で暴力を振るう夫とは別れた方がいいと意識では思っている。しかし意識ではそう思っても、別れた後の不安から、実際には離婚をしない。
人は、不満と不安の選択で不満を選ぶ。今の夫に不満でも、離婚して一人になることに不安である。そこで今の夫に不満でも、離婚しない。』(P148より引用)
『そこで命がけでも不幸にしがみつく。
だから「死んでも不幸を手放しません」という態度にならざるを得ない。
それは不安よりも不幸を選ぶ方が心理的に楽だからである。』(p148より引用)
生き方が変わる、コンフォートゾーンが変わる、というのは、まだ見ぬ世界ゆえに怖いものです。ずっと無職だった人が新しい仕事の中に入るのも不安でしょう。不安よりも今の不幸の方がずっとマシだと思ってしまいます。でも「このままではよくない…」とは想っている。それこそがあなたの本心です。あなたの本当の心を大切にしてください。
『とにかく自分の無意識にある憎しみに気がつくことが、幸せになる出発点である。
それを認めなければ、死ぬまで不幸である。死ぬまで不幸になるだけの努力を続ける。
そして「私は真面目に一所懸命努力してきた。」という。行動としては間違いない。その通りである。真面目に一所懸命努力してきた。
そこでさらに世を恨んで、もう一段深刻な不幸になる。』(P106より引用)
加藤先生のYouTubeでのお話が素晴らしかったのですが、不幸になる人に共通していることは、このひとことが言えないことにあります。
「私は、そのような人間ではありません」
という言葉です。酷いことをしてくる相手にも、自分は取り合うような人間じゃない。そんな人に構っているような人間でもない。その自覚があれば大丈夫です。
●なにげない毎日に、小さなことでも幸せを感じるような生き方をしていれば、歳をとってもそれほど不安にはならないそうです。要は、「しがらみがないから」だそうです。
『だから「お金がない」と言える人の方が、心は豊か。お金に価値をおいてないから。
歳をとって、お金がないのに、ものに執着するから不安になる。』(p219より引用)
何でも欲しいと思って悩み苦しむ場合、もうその想いの手放しどきかもしれません。楽しい目標設定ならいいけれど、欠乏感の埋め合わせなら、悲しい執着にすぎないのかもしれません。「私は、そのような人間ではありません」という基準は今後、役に立つと思います。
■あめ的回答■
現代は、スマホもエアコンもあって3食だって食べられる。お殿様より豊かな暮らし、それこそ100年前と比べても豊かな暮らしをしているのに、生きづらく、対人問題が次から次へと起こります。だからこそ、今一度、自分の生き方を見直すチャンスです。幸い、現代にはたくさんの良書が、答えやヒントをたくさん教えてくれています。「本こそが師匠」という言葉もあります。あめちゃんもこのブログで様々な角度から、お悩みにあったご本が、皆様も見つけられるように良書をご紹介していきます。
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