『今こそ出発点』尾関宗園 | ご本まみれのひやしあめ

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今こそ出発点禅で養う「意気」の力 [ 尾関宗園 ]
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京都大徳寺大仙院閑栖（かんせい）尾関宗園（そうえん）さんのご本です。生きていく上での勇気をいただける一冊です。

『あなたには逆境のとき、

パッと帆をあげるような頑張りが備わっている。

そういう場所で鍛えられている。』（P50より引用）

重くて苦しい荷物を軽くしようとする知恵だってわいてくる。自分にも備わっているから、あなたは大丈夫です。

『生きることは、矛盾だらけです。

だから、矛盾を矛盾として生き抜くのです。

（中略）

考えてみれば、エネルギーのもとをただせば、プラスとマイナスで矛盾そのもの。だから、矛盾を気にせず、堂々と生き抜くんや。』（P68より引用）

これは本質ですね。白黒つけてやろうと執着しなくてもいいし、わからないことはわからないままで放っておけばいいのです。ましてや、白黒つけて裁いてやろうなんてしなくていいんですよ。

『もし人生が苦しみばかりの連続であったら、もしその苦しみを忘れることができなかったら、人間という種族は地上から滅んでいたと思います。』（P98より引用）

なんだかんだで生きている。死にそうな場面を体験してきても生きている。自力だけだは説明がつきません。生かしていただいている。

『いまのうちに精いっぱい生きるんや。勉強でもいい、仕事でもいい。精いっぱいやって、自分が充実していればそれだけでいい。結果はあとでついてくるからね。

（中略）

こんなこともできる。あんなこともできると、勝手に自分を生かし切っていくこと、それが充実した人生だといえます。』（P212より引用）

やってみる前から文句が多すぎるのは、とてももったいないことです。やってみるチャンスがいくらでもあるのです。斎藤一人さんが「生まれてしまえばこっちのもの」と仰っていましたが、生きてさえいれば、いろいろできてしまいます。年々そう思います。あめちゃんは若いころは出不精でしたが、年をとるごとに、旅行したり、行動範囲が広がっています。

『グチが出そうになったら、ほかのことを言わないで、グチばかり言おうと努力したらいい。グチ以外のものは、絶対言わんと努力する。

そうすれば、しまいにアホらしくなってきてグチを言わなくなります。』（P94より引用）

■あめ的回答■

美しく、勇気の出る言葉が色々載っているご本です。生きていること自体がありがたく、すばらしいと改めて気づかせていただけます。関わってちゃいけない人のことばかりをブチブチ言ってついかまってしまうとか、自分に関係のないことに首をつっこんで悩むとか、しょうもないことにエネルギーをつかっていてはいけません。首をわざわざ突っ込んでみて痛い目をみて学ぶこともあるでしょうから、それも体験としてやってみてもいいのですが、くれぐれも、やってみて相手さんを恨む、仕返しをするなどはいけませんよ。生きている以上は、いかようにも体験できてしまいます。重すぎて生きづらい方へ、軽くして、夜ぐっすりと気持ちよく眠れる日をつくれるような一冊です。