『人生を面白くする 本物の教養』 出口治明
『人生を面白くする 本物の教養』 出口治明

『人生を面白くする 本物の教養』 出口治明

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人生を面白くする本物の教養 (幻冬舎新書) [ 出口治明 ]
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ライフネット生命保険創業者の出口治明さんのご本です。読み物としても十分面白いのですが「なるほど!」「今まで気づかなかった!」という(まるで、茂木健一郎先生のアハ体験のような)すごい発見が沢山の内容となっています。

かっぱさんにも読んでもらったのですが、かっぱさんは「笹川良一さんのCMの話が面白い」と、読み始めてすぐに言ってきたのです。昭和っ子なら観ていた「世界は一家、人類皆兄弟」とか、高見山さんと拍子木を打つ子供たちが「戸締り用心、火の用心」というCM。出口さんのイギリス(正しくはイギリスではなく連合王国と言うそうです)の友人がこのCMを「クレイジーだ」と言ったそうなのです。出口さんもなぜなのか分からず、友人に聞いてみたら、「人類皆兄弟」と言っているのに一方では「戸締り用心」と言っている。矛盾しているではないか ということで、確かに 他人様を信じているんだか疑っているんだかわかりませんよね。

イギリスでは「自分の頭で考えられる」という教育がされているそうです。ただ丸暗記した人がテストで高得点を取って「勉強ができる子」と誉められる日本とは違うというエピソードは、確かに!面白いです。

あめちゃんが「おおっ!」と思ってアンダーライン引きまくったのが70pです。ものごとの本質はシンプルなロジックでとらえましょうというお話です。シンプルなロジックで理解できないものは、本質(幹)ではなくダミー(枝葉)に意識がとどまっていますよということです。

わざと難しい話をして聞いている人を煙に巻こうとしている人っていますよね。そういう人を見抜く力も教養の一つだと出口さんは仰っています。

『本質の部分で話し合えば、どのようなテーマであっても、一時間もあれば終わるはずです。』(P70より引用)

『一般に「森」の議論はシンプルなものです。細かくややこしくなるのは「木」や「枝葉」の話に終始するからです。』(p70より引用)

テレビ討論番組などで、延々と答えの出ない議論をしています。テレビ討論でなくても身の周りでもそのような不毛な話題に巻き込まれたことはないですか?なぜ答えの出ない枝葉の話ばかりしているかというと、枝葉の方が一見面白いから人々は食いつくのです。(あめちゃんは、今でこそ「それは時間泥棒だ」と気付くようにはなりました)

出口さんが「選挙・民主主義」「お金」「税と社会保障」の知識は不可欠と仰っています。女性は特に政治には興味ないよという方も多いとは思いますが。出口さんが教えてくださると面白いんですよ。聞いてください。

一部の評論家が「白票もノーだという立派な意思表示だ」とかアンチの意思表示だと言っていますが、実は白票や棄権は逆に有力候補者に投票するのと全く同じ結果になるということ気づいていましたか?むしろ圧勝さえさせてしまうのです。

今の日本は、衣・食・住の基本的ニーズは満たされていますし、勉強しなくても学校卒業や就職もできてしまう。「豊かになった日本でハングリー精神を持つのは難しい」と出口さんは仰っていて(以前記事を書きましたノムさんも仰っていました)だからこそ、土台の教養が必要というか、無いと危険すぎるというか。知って得するというか、無知って怖すぎますよね。(あめちゃん語録・「学びからの免除はありません」

■あめ的回答■

今まで考えたことも気づいたこともなかったお話盛りだくさんで「光ピコーン!」連発で読んでいて気持ちよかったです。成功者たちは皆さん圧倒的な「習慣」を持っていると櫻庭露樹さんが仰っていました。出口さんは、自分にマイルールを作ったら、例外を作らないこととも仰っています。いったん例外を認めてしまうと混乱をきたすということと、ルールにそえばいいだけなのでムダに悩まずに済むということです。…という、腹落ちして、日常で実践しやすいエピソードも色々載っています。

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