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早稲田大学名誉教授 加藤諦三(たいぞう)先生のご本です。帯には「なぜ、心が痛むのか。不安の本質を理解すれば、幸福への扉が開かれる。」と書いてあります。とても読みやすく、大事な箇所は加藤先生は重ねて、重ねて言ってくださっているので、これ大事!と気づきを得やすいです。
■旦那(彼氏)がDVや依存症で、すごく困っている女性が知り合いにいるのだけど、ちっとも別れないから不思議に思う。
■「不安」のおおもとって何なんだろう?「不安」への免除とかないのかな?
■「不安」になったら、どうしたら解消できるの?
……などなど疑問をお持ちの方へ、「なるほど!」と気持ちよく回答が読めるご本です。
●旦那(彼氏)がDVや依存症でも別れない……彼女の心の奥底はこういうことです。
『どういうことかといえば、実は「何かをしてあげたい」から別れないのではなく、本当は一人になるのが不安だから、別れないのです。これは「合理化」という心理です。不安から逃れるために別れないことを「何かしてあげたい」ということにして、自身で納得しようとしているのです。
離婚した先の人生がどうなるか不安である。それよりは、いまの慣れた不幸のほうが生きやすい。こうなると、「死んでも不幸を手放しません」ということになってしまいます。人間が一番怖いのは不幸ではなく、不安というのは、こういうことなのです。』(p51より引用)
ふっと、ココ・シャネルの言葉を書評した時の、シャネルが、離婚したいといいながら しない女にイライラッとした話があったのを思い出しました。「生活が変わってしまう」「ひとりでやっていかなくてはいけない」…要はコンフォートゾーンを出るのが怖い、未知の生活に行くぐらいならシバかれている方がマシ……と、不安を避けて不幸を選ぶのです。(※「コンフォートゾーン」が分からない方はググってくださいね)
●不安への免除はありません。なぜなら、
『不安は、「あなたの生き方を変えたほうがいいですよ」「いま、あなたのパーソナリティーに、具合の悪いことが起きていますよ」という赤信号を意味するメッセージです。』(p151より引用)
なので、まずはコンフォートゾーンを出てください。「旦那のため」「子どものため」「食っていけない」…無限に言い訳は出てきますが、その言い訳はあなたを救うどころか、ピンチがさらにピンチになります。
●まずは、自分が自分でいることを自分に認めてあげてください。
『素直でない人は、本当に欲しいものを認めません。結婚したいのに、結婚できそうにないので、「結婚なんてくだらない」と言います。
こうした態度でいるので、他人とも自分自身とも触れ合えなくなり、素直でなくなります。』(P204より引用)
加藤先生は、素直なひとは人生が好循環していきやすいとも仰っています。
『「現実に直面するのは嫌だ。でも、悩みを解決してくれ」というのは無理です。』(p205より引用)
■あめ的回答■
「生活が変わっちゃうのが不安だから、今のまま我慢する」これはもうアウト!です。人生詰みます。だから、他人どうこうではなく自分の変えどきなのです。これがピンチがチャンスになるということです。
自分らしく生きる=不安 にはなりません。むしろ幸せで輝きます。
でも、周りで「生活が変わるのが不安だから不幸のままでいい!」と、不幸にしがみついている人がる場合、本人から真剣に助けを求められない限りは「今の状況を変えなよ!」とか説教じみたアドバイスを勝手にしなくてもいいですよ。不幸にしがみついているとどうなるかを本人が身をもって学んでいる最中なので。
これもまた、あなたが「他人の世話をしなきゃ」を理由に、自分が自分であることから逃避しませんように…ネ!
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