『バカの災厄』 池田清彦
『バカの災厄』 池田清彦

『バカの災厄』 池田清彦

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バカの災厄 (宝島社新書) [ 池田 清彦 ]
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まず軸となるのは『バカとは「自分が絶対に正しい」と思い込んでいる人間である』(帯より引用)です。養老孟子氏推薦の一冊!

『自分は絶対に正しいと信じている「バカ」というのは、あまり思い詰めると、自分と異なる考えをもつ人間に対して、「殺してやる」なんていう感情さえ抱きかねないってことだからね。
なぜこんな過激な発想が生まれてしまうのかというと、単純に「気持ちがいい」からなんだ。
人間は「正しいことをした」「世の中の役に立った」と考えると、脳で快感物質のドーパミンが大量に放出されて、幸福感を得る生き物なのだ。』(p86より引用)

断じて正義を叫ぶ!とかいう宗教団体もあります。たかだか凡夫、人というのはいくらでもやらかすものです。「裁く者は裁かれる」というブーメランの話はきっとそうなのだと思います。利口な人はジャッジに参加しませんね。

『つまり、「賢い人」のコミュニケーションというのは、「どちらの概念が正しいか」ということではなく、「どういうふうな概念を共有したら、みんながお互いに幸せに生きることができるのか」ということに重きを置いているんだよね。』(p39より引用)

利口な人は議論しないでスルーするのです。バカには近づかない関わらない。絡まれてしまったら「はい、あなたが正しいです。参りました」と言ってダッシュで逃げましょう。

池田先生の『多様性バカ』のご本でも紹介しましたが多様性って、混同してわけがわからなくなりますよね。平等なんか、いったい誰が推し量れるものなの?誰基準なのでしょう?

『たとえば、男ばかりに力仕事させるのは不平等だということで、工事現場の女性比率を上げたとしたら、やっぱり多くの女性にとってはつらいから男と同じようには働けない。なんでもかんでも平等にすると、かえって不平等な現実を浮かび上がらせて、社会に混乱をもたらしてしまう。だから、行きすぎたジェンダー平等というのも「バカの災厄」になりやすいところがある。』(p142より引用)

頑張って働いている人も、怠けている人も平等に見るなんてできません。Sランク大学とFランク大学を平等に見ることもできません。できる人、できない人をごちゃまぜにすると、できない人に合わせなきゃいけないというお話は執行草舟さんのご本でありました。

同じじゃないんだよ!違うんだよ!みんなちがって、みんないいだよ!違うんだからマジで巻き込まないでくださいね。いっしょくたにするバカからは走って逃げてください。

『努力も悪いことではないけれど、世の中には努力しないでいろいろなことができる人もいるし、逆にいくら努力をしても結果に結びつかないという人もいる。大事なのは「いろんな人がいる」という多様性を認めることなのに、努力を礼賛する教育ばかりしていると、無駄な努力も尊いといった錯覚をする子どもが育つ。不得意なことに時間を使うのは愚かである。』(p210より引用)

かけっこが苦手な子に「がんばって1秒でも縮めなさい」とか言うのは、もうイジメですよ。池田先生は今の学校の「バカ教育」のお話をされています。ほんとに学校は、苦手で嫌なことで記録を上げろと言っても、オリンピック目指しているわけじゃないんだから。

■■■あめ的回答■■■

学校の「バカ教育」は、多くの人が困らされた過去があるでしょう。全員が数学の天才、全員が100ⅿ走がチーター級で、全員がダヴィンチ級の絵画を描けるとか不可能です。苦手な子の方がよっぽど多い。自分ができないことは、出来る人に可愛くお願いしてやってもらえばいいのです。それがお役目というものでしょう。世の中全員が万能のプロフェッショナルなら仕事すら無くなります。

同性愛も、好きでなさっていることに邪魔をされないのは幸せですよ。知られたら殺される国だってあるのですから。同性愛を嫌がっている人に「認めろ!」と強要しようものならハラスメントですよ。こちらは介入しないから好きにやってもらっていいのです。仮に、私に承認されたとしても何が嬉しいの?と思ってしまいます。

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