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早稲田大学名誉教授 加藤諦三(たいぞう)先生のご本です。くれぐれもこのご本は「あなたはつらいんだね。あなたは何も悪くないよ」という耳障りのいいお話は書かれていません。つらいのは何が原因で、気づいて自分がどう変わっていけばいいのかを考えることができる内容となっています。
『「私ばかりつらい」と悩んでいる人はとにかく要求が多い。周囲の人に対する要求がものすごい。』(P6より引用)
●人と人との距離感…。誰にでも本音を言って 脳みその中を垂れ流してはいけません。
『哀れみを訴える人を見れば誰でも「これは嫌な人だ」と思う。「いい人」とは思わない。』(P131より引用)
愚痴や泣き言を言っている人を、聞かされる側は「この人に深入りするのはやめておこう」と吟味、査定しているのです。
『例えば、あまり親しくもないのに、そこまでその人に親切を求めても無理だろうというような親切を、親しくもない人に要求したりする。』(P162より引用)
『断られるのが当たり前である。誰だって断られる。ところが、人間関係の距離感がない人は断られたことで悩む。』(p163より引用)
相手はあなたのお母さんではない赤の他人なので、そんなことを言われても力にはなれないということが往々としてあるのです。お相手の方が冷酷だという訳ではなく、すでにその方もお手上げだったり、そもそもその相談を引き受けてくれる関係なのか…?が、その方との距離感です。
●とある夫婦のお話で、加藤先生が、「あの人(夫)は思いやりがない」と非難するよりも素直に「私は思いやりが欲しい」と言えばいいのではないかとツッこんでいらっしゃいます。…が、彼女はそれは言いません。なぜかというと怒りを我慢して相手に「罪悪感を抱け」とひそかに要求する方が彼女の恨みの気持ちとマッチングするからだそうです。
これで救いがないという話ではなく、加藤先生は「カッとしたときはチャンスだと思う」(P197より引用)と仰っています。人間関係の改善のチャンス。(詳しくはこちらのご本の本編にて)
●そもそもがですが、本質は「自分の人生を生きる」ということです。
『人の悪口を言いたくなったときには、まずそもそも自分の欲求不満の元になっている目標が適切なのかどうかを考えることである。
そもそも自分がこのような生活ができること自体を感謝しなければならないのに、それを不満に感じている人は多い。』(P151より引用)
実業家 斎藤一人さんと柴村恵美子さんは著書の中で、そもそも悩む人って暇なんですってお話をされていたところですね。
■あめ的回答■
被害者意識の人に耳障りのいいお話ではありませんが、決して被害者意識の人をディスるだけという みもふたもない訳ではありません。
●なぜ人に騙されまくってもそのような相手と引き続き関わってしまうのか?
●なぜ自分は人からナメられていいようにつかわれてしまうのか?
●トラブルに常に巻き込まれてしまうけどなぜなの???
といったことの原因と対策もしっかり書かれているご本です。「あなたが悪い。おしまい」ではありません。救いはありますよ!
斎藤一人さんなら(スピ的ですが)「学べば因果は解消だよ」と仰います。加藤先生も「自分軸で自分の人生を生きることが本質」といった答えを仰っています。人は往々にして、他人の土俵に上がりこんで、えらい目に遭ったりもします。そこで気づいて学ぶのです。
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