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↑表紙が表示されていないのですが、あめちゃんはこの楽天で買いました。
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新日本プロレスのリングドクターもされていた 医師で医療ジャーナリストの富家孝(ふけ たかし)先生のご本です。現代日本で ほとんどの方がいずれ該当してしまう問題を挙げてくださっています。
『つまり、「人生100年時代」というのは、本当は絶望的な暗い話なのです。「生涯現役」とも言われますが、それはポジティブな意味ではありません。本当の意味は、「本当に働けなくなるまで働く」「死ぬ一歩手前まで働く」ということです。なぜ、こうなってしまったのでしょうか?』(p26より引用)
冒頭からなかなか恐ろしいですが、まさにそれですね。怖いけど、そうなっているんだから仕方ない。自分のできることをやっていく。
●平均寿命とは別の健康寿命(=人様の介助なしで自力でいろいろできるレベル)現在男性が72.68歳、女性が75.38歳です。老化の状態は個人差が大きく、それまでの食事、運動、生活スタイルなど積み重ねたものが正直に出ます。これから65歳定年も始まりますが、65歳からあと7~10年ほどしか健康でいられないのです。とりあえず漫然と生きていてはいけません。
●食事、なんでもかんでも食べていたらしっかり病気になります。選びましょう。運動は、散歩やストレッチなら無理なくできます。
『要は、運動をしてもいいのですが、それによって疲労を溜め込んではいけないということです。後に疲労感が残るような運動は禁物です。つまり、疲労回復を常にしていかなければならないほど、運動をしてはいけないということです。』(P63より引用)
『ですから、疲れを溜め込むと必ず病気になります。したがって、健康であるための第一は、疲れないようにすること。』(P64より引用)
100メートルダッシュとかしなくていいんです。毎日ライトにできることを続ける。日本は世界に類を見ない「寝たきり」の老人大国なのだそうです。
●富家先生ご自身が糖尿病とのことで、糖尿病のリアルも書いてくださっています。
『このような糖尿病を医師から見ると、糖尿病患者というのは「ドル箱」です。それは、死ぬまで「永遠のリピーター」となり、病院におカネを落としてくれるからです。』(P156より引用)
人工透析は、患者一人あたり年間500万円近く国の税金で負担しているそうです。病院側には大きな収入源です。『透析患者を1人つかまえるとベンツが買える』という表現もあるそうです。
●認知症に関するお話もありました。
『研究で確認されているのは、糖尿病や脂質代謝異常などの生活習慣病になると認知症のリスクが高まるということです。』(P232より引用)
『認知症にかかると死期は早まります。身体機能や免疫機能が衰え、感染症などにかかりやすくなるからです。』(p225より引用)
「認知症」と「ボケ」は違います(和田秀樹先生のご本でもありました)。「安楽死」と「尊厳死」も全く違います。和田先生と同じく富家先生も「認知症」よりも「老人性うつ」の方が怖いと仰っています。
■あめ的回答■
迫力のある現代日本のリアルを書いてくださったご本で、一気読みできました。
『寝たきりで生活保護受給者は、病院にとっては最高の「ドル箱」です。
すべて公費で賄えるからです。』(P195より引用)
胃ろう、人工呼吸、人工透析…寝たきりでもともかく延命…富家先生は疑問視されています。本来だったら自然に亡くなっているはずの人を人工的に延命…しかも死ぬまで、どうでしょうか?
さっぱりきれいに気持ちよく最期を迎えるには?!
おおがかりなお世話になる前に、日常的な努力は自分にしかできません。他人事ではなく、今の自分は気をつけていくことがまだできます。
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