『この国でそれでも 生きていく人たちへ 』森永卓郎 森永康平
『この国でそれでも 生きていく人たちへ 』森永卓郎 森永康平

『この国でそれでも 生きていく人たちへ 』森永卓郎 森永康平

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この国でそれでも生きていく人たちへ (講談社+α新書) [ 森永 卓郎 ]
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森永親子の共著です。はい、救いはまだまだありますよ!以下は康平さんのお話です。

『だが、私が強く思うのは、「そもそも日本にそんなひどい格差があるのか」、ということだ』(p160より引用)
『ただ、格差はかつてほど絶望的なものではなくなっているのではないか。それこそ戦前や一九世紀なら、貧しい家庭の子どもは教育を受けられなかった。いまの状況はそこまで絶望的ではない。』(p183より引用)

執行草舟さんがYouTubeチャンネルで「中の下でもいいじゃない」と仰っていたことがありました。現代日本は、衣・食・住の基本的ニーズは満たされています。ごはんは魚沼産コシヒカリじゃなくブレンド米でもいいじゃないですか。お洋服を今年は1枚も買えなくてもいいじゃないですか。スマホも持っている、トイレも水洗だし、ガスコンロもある。あめちゃんは、世間の人が、まだまだ何をそんなに買いたがっているのか分からないです。日本では、マンホールの地下に住んでいる子供はいませんし、どんなに嫌でも学校教育もある。可愛いペットを買い集めて多頭飼い飼育で家が崩壊する人もいます。バカみたいに、何をそんなに欲しいのでしょうか?「周りは半分デブだろ?」という斎藤一人さんのお話も以前紹介しました。飢餓どころか食い過ぎなの。

『仮に貧しい家庭に生まれた人が、努力の結果、経済的に成功したとする。その人の生まれも、成功の一因と見なされることがある。つまり、貧しい環境で鍛えられたから、後の人生で成功できたと見られるわけだ。
逆に、裕福な家に生まれた人が、成人してから自堕落な人生を歩んだ場合、裕福な家で苦労せずに育ったことが悪い結果をもたらした、と見られるはずだ。』(p190より引用)

有名国立大学卒でニートになる人もいます。中卒でも納税額日本一の億万長者になる人もいます。あめちゃんはビルの清掃作業員です。日本はどの道を選んでも生きていけるいい国です。

これも、わかるなぁというお話です。

『SNS全盛のネット社会の現代においては、自分と異なる意見は目につかないようにアルゴリズムが作用し、同じ意見ばかりに囲まれて自分の考えが凝り固まっていくエコーチェンバーが生じる。その考え方が本当に正しいものであればそれで問題はないのかもしれないが、外部環境が絶えず変化していく中において、常に正しい考えというものはそれほど多くないだろう。』(p196引用)

時代によって正しいものの定義が変わったりします。先生が生徒をシバくのは昭和では当たり前でした。職員室や病院の待合室でタバコも日常の光景でした。いくらでもこれから時代はアップデートされていきます。このブログもあめちゃん目線ゆえにあめバイアスがかかっております。どんどん違うカテゴリの本も入れていかないとと思っています。

■■■あめ的回答■■■

森永さんなので、政治・経済のお話は色々載っていますし、面白いですよ。目次から一部引っぱってきますと、「学歴だけ立派なポンコツはなぜ生まれるか、コメ農家は時給10円で働いている、脱原発のデメリットが説明されていない、そもそも東京は首都ではないetc…。興味出ます。ぜひ本書にて。

森永親子でもお互い違う意見のものもあります。もちろん、どちらが正しいと決めなくていいのです。

『本書が読者の方の意見をより素晴らしいものにする手助けとなり、多くの国民が意見を交わすことで国がより良い方向に進んでいってくれればうれしく思う。』(p197より引用)

今のご時世にマッチしたご本です。あまり不安に思わなくて大丈夫です。時代に合った、基礎的な話題は、ぜひ自分に備えておきましょう。

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