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●天台宗ハワイ開教総長・大僧正 荒了寛(あらりょうかん)さんのご本です。嫌なことがあった、つらいことがあった…そのほとんどは長い時間をかければ癒されるから大丈夫です。しかし、苦しみから逃げるために、次は、すぐそばの人を憎みだすのが人間です。
『そこで、この世には「思うようにならないこと」がたくさんあること、ほとんどの苦しみや不安は、自分が招いているのだと気づくことが大切になる。』(p28より引用)
『人のせいにしていることを
みんな自分のせいにしてみな
きっとうまくいくよ』(p74より引用)
斎藤一人さんが「自分に起こることの全責任は自分にあるよ」と仰っていました。稲盛和夫さんが「自分の心が呼ばないものはなに一つ近づいてくることはない」とも仰っていました。あんな変な人と関わったとか、えらいモンスタークレーマーが来たとか、一見理不尽なことも、自分が招いているのです。そんな時こそ、自分に笑顔が足りずにブスっとしているんじゃないかとか、最近人の力になれていないんじゃないかとか、他の人の上げ足をとっているんじゃないかとか、日ごろの自分の行いに気づくチャンスです。
『恥ずべきは、自分が思うようにいかないことを世間や人のせいにして、だから人に寄りかかってもかまわないと思い込み、大切な人生を「自分の心の外」にゆだねてしまうことだよ。』(p83より引用)
他人に依存して、あてにしても、その人はあなたの人生になんにも責任はとってくれませんよ。「Aさんに〇〇された!」とムカついても、Aさんは、本当に、あなたの機嫌をとることも含め、なにか責任をとってくれると思いますか?
『自分の心の隙間は、自分の力で埋めるしかない。そして、そのために欠かせないのが、知識であり教養なんだ。』(P88より引用)
色々な本に悩みの答えは載っています。あなたの今の悩みは人類初の悩みではないのです。同じようなことを悩んで神回答を出した人がこれまでにたくさんいらっしゃって、本の中に答えが載っています。このブログでピン!ときたご本があれば、ぜひとも本を手にしてください。
●恨み憎しみは自分の代で止められます。
『次に、それでは人から受けた恩に、どうやって報いたらいいか。つまり「報恩」ということになるが、ずいぶん前に受けた恩を返すのは無理だから、その分、誰かに尽くせばいいんだよ。』(p118より引用)
これはまさに「恩送りの法則」です(※恩返しではありませんよ)。Bさんに当時とてもよくしていただいたけれど、今、Bさんはどこにいらっしゃるかもわからない…。親切にしていただいたことを、他の方へ親切でかえしていく。かえせなかった心残りの解消と同時に、自分の中の他人への恩の気持ちも育てるチャンスでもあります。憎い人に自分の思いや時間を充てるよりも、別の人から受けた親切にフォーカスする方が幸せに決まっています。
■■■あめ的回答■■■
執着、物事にこだわってしまうのは思考停止とも言います。もうどうしょうもない状態。
『どうにもならないことを
どうにもならないと
諦めるのが悟りです』(p177より引用)
自分がじたばたして、どうにかなるような問題なら、そもそもがたいした問題ではないのだから大丈夫。手に負えない問題ならば手放しましょう。降参していいのです。リストラされようが、離婚されようが、自分が小手先の工作をしても、意味がないどころか、余計に複雑化するシーンは多々あります。「あぁそうなったのか」と、まずは受け入れることが始まりです。なにがあっても、自分には必要なことしか起こらない。だから学ぶことって大事。学ぶことから逃げた課題については、免除がないので、一生追いかけてきます。玉置妙憂さんが「気づくことで問題の8割は解決している」と仰っていました。ぜひ合わせてご一読ください。