|
●YouTubeチャンネルで山平和尚のマントラは大人気です。邪気払いにマントラも良いですし、和尚の動画で印象的だったお話が、『邪気』は体についたホコリをサッサッと手ではらうようにしたら落ちる、ということ。(※家の中でやっちゃうと家の床に落ちるので外でやりましょう)和尚のお話がこの一冊にまとまっていて、悩みに合ったお話がパッとみつけやすくなっています。
●不安が降り積もって止まらない時の神回答がこちら。
『まずは行動を起こすことが大事。考えている時間って、ほとんど行動していないんです。だから、考えすぎるのをやめて行動に移すこと。』(p72より引用)
いったんその場を離れて外を歩いてみたり、掃除をしてみたり、いったん思考を断ち切ってみましょう。女性の場合、美意識を育てて波動を高めるということもいいですよ。
『きれいな洋服を着る。お化粧をする。きれいな佇(たたず)まいでいることは、心を満たすための女性ならではの大切な手段。自分の心を満たすことで波動は高まっていくんです。
波動が高まると、癒す能力や包容力も高まります。』(p45より引用)
お化粧にひと手間加えてみようというのも良い行動ですよね。
●ヒマで悩む余裕があるのと逆に、忙しくていっぱいいっぱいという一面もありますよね。
『あれもこれもやっているうちに、かえって忙しくなっている。
昔だったら3日かけた、1週間かけた、10日かけた……とやっていたことがすぐにできちゃう。携帯電話も電子メールもない時代は、人と連絡を取るだけで2、3日かかることもあったわけです。
3日かかっていたことが1日でできるようになった反面、やることが増えてしまったんじゃないかな。その結果、心に余裕がない。』(p183より引用)
スマホでできることも無限にあります。人間ごときでは追いつきません。ポチポチやっていたら時間がザルです。タスクも無限で人間が全くついていけない。心を亡くすと書いて『忙しい』。自分のことすらわからなくなってしまう状態だと和尚は仰っています。人とつながっているようで、実は孤独という人が増えました。和尚さんから見て優れた生き方をしている人とは、
『目的が明確な人ほど輝いて見えるものです。』(p187より引用)
小さなゴールをいくつも持つことです。ゴールに関係ないものは相手にしない。あなたの大事な時間をしょうもないことに使わなくていいんです。
●亡くなった人との付き合い方が、すごく深く染みるメッセージなので、まるっと引用させていただきます。
『「死というのは別れではないんだよ」と。
生きている人同士なら、夫婦の離婚は紙一枚でできてしまいますし、中には親子の縁を切ることもあります。生きている私たちの世界では、別れることがある意味簡単にできてしまいます。
ところが、亡くなるということは、生きている家族にとってはむしろ二度と別れられないご縁だと言えます。生きているときは紙切れで別れることができるけれど、亡くなるともう別れることはできません。面白いですね。あの世には書類を提出する役所はありませんから、永遠に別れられなくなったと思ってください。
逆に言えば、もっと絆が深まったということ。』(p134より引用)
亡くなることによって、自分に刻み込まれたという感覚、わかります。
■■■あめ的回答■■■
何か大きなトラブルがあるわけじゃないけれど、もう生きているだけで大変!という方にはぜひ読んでいただきたい一冊です。何か生き間違いをしてしまっていることもあります。あめちゃんも、多忙なわりに何もできていないぞ?!なんて思う時もあります。(ドジな人は仕事が増えて大忙し!というお話はモタさんのご本でもありました)かなり自分に厳しいと思うので、鬼のようなスケジュールだとなかなか地獄で、余白も作らないと、たかだかひとりの凡夫だという謙虚さもないようでは傲慢だなと思います。なんでもかんでも自分で片づくわけではないですから。現代人が多忙である謎も説いてくださっていて助かりました。
人類の歴史上ありえないタスク量につぶされそうな毎日に、このような説法は活きていきます。